なくそう「食品ロス」 川崎の商業施設で啓発イベント

イベントに参加する親子連れら=川崎市高津区

 食べられる状態で廃棄される「食品ロス」の削減を呼び掛ける啓発イベントが16日、川崎市高津区の商業施設ノクティプラザ・マルイファミリー溝口で開かれた。「食べきりキャンペーン」と銘打ち、館内の飲食店や総菜店などが参加。買い物客らは食べ物を無駄にしない重要性を共有した。市環境局の主催。

 イベントは、館内の協力店で残さず食べきった皿をスマートフォンなどで撮影して持ち寄ると、文房具などがもらえる仕組み。買い物客らは食後に会場に立ち寄り、オリジナルグッズを受け取っていた。

 また、市が昨年5月末ごろに始めた、家庭で食べきれずに余った食品を集め、福祉施設などに届ける活動「フードドライブ」もPR。実際に寄せられたカレー粉や即席ラーメンなどを展示し、活動への協力を呼び掛けた。

 このほか、今年7月1日にスタートする「レジ袋有料化」を受け、市職員がレジ袋削減を呼び掛けるチラシを配布した。

 飲食店でキャンペーンを知り、来場した30代の女性は「国外では食料不足で苦しんでいる国もあり、こうした取り組みがさらに広がってほしい」と話した。

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