![](https://nordot-res.cloudinary.com/c_limit,w_800,f_auto,q_auto:eco/ch/images/601941362525308001/origin_1.jpg)
3年連続で4位に甘んじていた佐世保が、粘って粘って6年ぶりに「3強」をたぐり寄せた。市民ランナー主体ながら、第1日に2位発進すると、一つ順位を下げながらも後続の猛追をかわしてゴール。「みんなが3日間いい雰囲気でつないでくれた。うれしかった」。アンカー森田(諫早高)の笑顔に、チームの思いが凝縮されていた。
最終日を残して4位西彼・西海と6分24秒差。安全圏にもみえたが、チームに余裕はなかった。主力として期待していた実業団選手や高校生が大会直前にけがで欠場。そのしわ寄せで、第2日までに多くの主力を投入し尽くしていた。
逆風の中、長年チームを支えてきたベテランが奮起した。急きょ1区を任された38歳の福地(アイワ商事)は「完走だけを考えた」と19.2キロの最長区間を走破。昨年無念の途中棄権をした壮年の戸田国(大阪鋼管)も、息子の戸田颯(日宇中)からたすきを受け取って10区4位と好走した。一時は後続に1分差まで詰められたが、チームスローガンの「限界突破」を体現したランナーたちがリードを死守した。
福地らを中心に年間を通じて行われている合同練習会は、新メンバーも気軽に参加できる雰囲気があり、そこで有力選手が発掘されるなど好循環が生まれている。宮崎総監督(佐世保市陸協)は「佐世保らしく楽しみながら、次は2位、1位を目指したい」と早くも来年が楽しみな様子だった。