カラフルな世界地図制作 障害ある子どもら参加 きょうお披露目 長崎でワークショップ

米国を完成させ、笑顔を見せる参加者ら=長崎市出島町、県美術館

 障害がある人と地元デザイナーらがコラボし、「オリジナルの世界地図」を制作するワークショップが15、16の両日、長崎市出島町の県美術館であった。子どもら約30人が参加。2日間かけて縦91センチ、横180センチのカラフルな世界地図を制作した。17日午後1時から、長崎市古川町の「HafH(ハフ)Nagasaki SAI」でお披露目される。
 定額制住居サービスを提供するハフの大瀬良亮共同代表(36)が、各国から人が集まる施設内に世界地図を作りたいと発案した。多様な人々との交流を生み出そうと、長崎の人と街の個性をプロデュースする一般社団法人「AIUEO LAB.(あいうえおラボ)」や、障害がある人たちが芸術活動を楽しむ美術グループ「TSUNAGU(ツナグ)アートワークス」と連携して企画。東京在住の英国人デザイナーで、自らも障害があるライラ・カセムさん(35)も制作に加わった。
 参加者は、本や写真でイメージを膨らませた国々の特徴を基にデザイン。マーカーや色鉛筆などで塗り、色とりどりの大陸を完成させたり、国旗を描いたりもした。
 長崎市上戸町2丁目の山口亮さん(32)は「いろんな色を使うのが好き。グリーンランドはオーロラを美しく、アフリカ大陸はあったかいイメージで描いた」と、夢中でペンを走らせていた。
 合わせて、縦91センチ、横65センチの日本地図も創作した。2枚の地図はお披露目後、同施設内で展示される。

カラフルな大陸が配置されていく世界地図

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