カージナルス・マイコラス 右屈筋腱痛でノースロー調整に

カージナルスの先発ローテーションの一角を担うマイルズ・マイコラスのオープン戦初登板が遅れる可能性が出てきた。マイコラスは右腕の屈筋の腱の痛みを訴え、日本時間2月16日に予定されていたブルペンでの投球練習を回避。少なくとも今後数日間は、ノースローでの調整を行うことになった。昨季終了時にPRP注射による治療を行ったマイコラスは、靭帯へのダメージがないことは確認されており、今後の治療については様子を見ながら判断していくことになるようだ。

マイコラスは「ペースを上げるのがちょっと早すぎたんだと思う。冬の間は軽い投球練習をして、とても良い調子だった。キャンプが始まってちょっと興奮しすぎてしまったみたいだ。ひと休みするだけだよ」と語り、自身のコンディションをそれほど深刻には捉えていない様子を見せた。2度目のPRP注射を行うかどうかを判断する前に、数日間は様子を見る予定となっており、今のところ、投球練習再開の見込みは立っていないという。

カージナルスのマイク・シルト監督は、マイコラスがレギュラーシーズンの開幕に間に合うかどうかについて「判断するには早すぎる」と語り、マイコラスの復帰時期についての言及を避けた。ただし、指揮官はマイコラスが開幕ローテーションの一角を担うために十分なトレーニングを積むだけの時間は残されていると考えているようだ。レギュラーシーズンの開幕までには、まだ5週間以上の時間が残されている。

マイコラスはトミー・ジョン手術が必要になるような状況ではなく、右肘の状態も良好であることが判明している。もし、患部の状態が思わしくなく、離脱を強いられることになった場合、カージナルスはカルロス・マルティネスと金廣鉉(キム・グァンヒョン)の両者を開幕ローテーションに組み込むことになるだろう。ダニエル・ポンセデレオン、オースティン・ゴンバー、ジョン・ガントなど、他にも先発候補はいるため、先発の駒不足に陥ることはなさそうだ。

© MLB Advanced Media, LP.