Rソックス エース左腕・セールの調整を急がせない方針

体調不良でキャンプ合流が遅れていたクリス・セール(レッドソックス)は、日本時間2月16日にようやくチームに合流した。コンディションさえ万全ならば、チームのエースとして3年連続の開幕投手を務めることはほぼ確実だが、セールは左肘の故障により昨季の最終6週間を欠場している。ロン・レネキー暫定監督は、レギュラーシーズンの長い戦いを見据え、セールの調整を急がせない方針であることを明らかにした。

レネキーはセールについて「もちろん、彼は我々の先発ローテーションにおいて大きな存在だし、球界でベストの投手の1人だよ」とコメント。しかし、「身体のコンディションがしっかり整う前に、彼を無理に登板させようとするのは愚かなことだと思う。無理に開幕戦に登板するようなリスクを冒す必要はない。シーズンを通して、あわよくばポストシーズンまで戦ううえで、彼は重要な戦力だからね」と語り、無理に開幕戦に間に合わせるようなことはせず、しっかりコンディションを整えることを最優先させる方針であることを明言した。

レネキーによると、レッドソックスはセールの状態を毎週確認して、一歩ずつ着実に戦列復帰への準備を進めていく方針だという。「彼の身体の状態は、まだ万全ではないんだ」とレネキー。すでにキャッチボールを再開するなど、昨季の故障から順調に回復している様子を見せているセールだが、左肘の故障が再発することがないように、あくまでも慎重にセールを扱っていく予定だ。

昨季のセールは、7年連続となるシーズン200奪三振こそ達成したものの、25先発で6勝11敗、防御率4.40という自己ワーストの成績に終わった。今季が5年1億4500万ドルという大型契約の1年目となるため、レッドソックスとしては無理をさせて今後のキャリアを台無しにするようなことだけは避けたいところ。なお、セールの調整が間に合わず、開幕戦での登板を回避する場合、昨季19勝を挙げたエドゥアルド・ロドリゲスが開幕投手の大役を務めることになるだろう。

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