スギ花粉 来週にピークか  どうする品薄のマスク 

17日は、たくさんの花粉が観測されました。毎年多くの人が悩まされている花粉症。今年の傾向はどうでしょうか。

土地の65パーセントを森林が占める三重県。そのうちの半分以上がスギやヒノキを中心とした人工林で、全国の中でも花粉の飛散が多い県です。

また地域ごとに特性があり、北勢地域は県内の中では比較的、花粉の飛散が少ないエリア。鈴鹿山脈の北から風が入り、愛知県と似た飛散形態をとります。

中・南勢は、全国的にもスギ花粉の多い地域で、特に西風が吹くと大量の花粉が飛散します。

東紀州は、スギ・ヒノキともに花粉の多いエリアですが、山と海が近いため、風が強い日は上空を通過して少なくなります。

伊賀は、スギとヒノキも多く、周囲を山に囲まれているため風向きに関係なく、たくさんの花粉が飛散します。

過去10年の飛散数をみると、去年2019年は津で平年の3倍。過去2番目という大量飛散となりました。そのほか2013年、2011年にも大飛散していますが、いずれも猛暑の翌年です。猛暑の翌年は花粉の生育が良くなります。

長年、花粉症について研究を続けている、津市にある「ゆたクリニック」の湯田厚司院長に今年の傾向と対策を聞きました。

Q.今年の傾向は?

A.今年は暖冬の影響で、すでに花粉の飛散が始まっている。2月下旬から3月10日頃にかけてピーク。そのあと減るが、今年はヒノキ花粉の飛散も早くなりそう。飛散数は、平年の80パーセント。昨年の30パーセント以下程度と予想。最近の中では少ない飛散だが、それなりの症状は出る。

ここ最近では、比較的、少ない年になる予想ですが、効果的な花粉症対策とはどのようなものでしょうか。

Q.対策について

A.花粉を家の中に入れない。洗濯物は室内干し。マスクが品薄状態のため、多くなりそうな日にマスクを使う。花粉情報を活用して多く飛びそうな日にはしっかりと予防をすることが大事。

いつもの年より花粉が少ない予想ですが、花粉症対策として欠かせないのが、マスク。現在は、新型コロナウィルスの影響で品薄が続いています。

スギ花粉の飛散は、来週にはピークを迎える見込みで対策が必要です。 湯田院長の話では、以下の3つが大事ということです。

まず、マスクや眼鏡で、花粉を体内に取り込まないようにすること。手元のマスクが少ないなら、花粉が多く飛ぶ日は限られてくるので多い日に使う。そのために、花粉情報を活用すること。

体調管理にお気をつけください。

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