昨秋の台風19号による土砂崩れなどの影響で一部区間で運休が続く箱根登山鉄道を巡り、流出した線路や橋脚などの復旧に要する費用が約35億円に上ることが17日、明らかになった。
同社をはじめ国や神奈川県、箱根町による費用負担の割合も決定。同社は財政支援を受け「1日も早い運転再開のため全力を尽くす」としており、予定通り今秋の運転再開を目指す考えだ。
関係者によると、負担割合は同鉄道が半額の約17億5千万円を負担。国と県がそれぞれ4分の1に当たる8億7500万円とし、県負担分のうち1億円を町が拠出する。県などは同社に対する補助金として2019年度補正予算に盛り込んでいる。