駅に乳児遺体遺棄、母に執行猶予 交際相手が養育費支払い拒否、死産…「母のみ非難できず」/さいたま地裁

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乳児の遺体が見つかった北坂戸駅のコインロッカー=8月29日午後8時半ごろ

 乳児の遺体を埼玉県坂戸市内の駅構内のコインロッカーに遺棄したとして、死体遺棄の罪に問われた鶴ケ島市の無職の母親(35)の判決公判が20日、さいたま地裁で開かれ、石井俊和裁判官は懲役2年、執行猶予3年(求刑・懲役2年)を言い渡した。

 判決理由で石井裁判官は、交際相手が子の認知や養育費の支払いを拒んだことに加え、死産だったことから「精神的に追い詰められた状態で犯行に及んだことは明らかで、母親のみを非難するのは相当ではない」と指摘。コインロッカーに乳児の遺体を放置したことを「身勝手で無責任な行為」としながらも、母親が反省していることや、家族が遺骨の供養を約束していることなどを考慮して、執行猶予付き判決を言い渡した。

 判決によると、母親は8月25日午前9時ごろ、坂戸市の東武東上線北坂戸駅構内のコインロッカーに、同月6日ごろに出産した乳児の遺体が入った手提げバッグを放置し、遺棄した。