横浜港・クルーズ船からの下船始まる 新型肺炎「陰性」乗客

下船した人たちを乗せたとみられ、動き出すバス=19日午前11時10分ごろ、横浜港・大黒ふ頭

 新型コロナウイルスの集団感染が起き横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で、乗客らの下船が19日午前11時ごろ始まった。初日は高齢者を中心にウイルス検査で陰性が確認された約500人が下船。下船後はバスで横浜駅など複数のターミナル駅に移動し、それぞれ公共交通機関で帰途に就くとみられる。下船は21日まで、3日間に分けて実施される予定。

 厚生労働省によると、乗客全員のウイルス検査を17日までに実施。下船対象者は検査結果が陰性で医師らによる健康チェックでも問題がないとされた乗客で、感染者と同室だった濃厚接触者は後日下船する。乗員は運航会社との調整の上判断するという。

 クルーズ船は1月20日に横浜港を出発。途中寄港した香港で下船した香港人男性の感染が判明し、厚労省は乗客乗員全員を対象に横浜港で検疫を実施した。乗客らは感染者が確認された5日から健康観察期間の14日間、客室で足止めされていた。当初約3700人いた乗客乗員のうち542人の感染が確認された。

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