マイコラスが2度目のPRP注射 1ヶ月の出遅れが確実に

日本時間2月19日、右屈筋腱痛を訴えていたマイルズ・マイコラス(カージナルス)が昨季終了後に続いて2度目のPRP注射を受けたことが明らかになった。今後3~4週間はノースローでの調整を行い、3月中旬ごろに再検査を受ける予定となっているため、マイコラスの調整は1ヶ月ほど遅れ、レギュラーシーズン開幕に間に合わないことが確実に。完治した段階でマイナーのキャンプに合流し、戦列復帰に向けた調整を開始することになると見られている。

エースのジャック・フラハティに次ぐ先発2番手として期待されていたマイコラスの出遅れが確実となったことについて、カージナルスのマイク・シルト監督は「(PRP注射による治療は)彼が右屈筋の問題を解決し、健康にシーズンをスタートするために必要なものだったと考えている」と語り、理解を示した。マイコラスは昨季終了時にもPRP注射を受け、患部の状態は回復したと見られていたものの、キャンプがスタートしてオフの間よりも力を入れて投球した際に痛みが再発したという。なお、MRI検査の結果、靭帯へのダメージがないことが判明しており、手術による長期離脱は回避できる見込みとなっている。

昨季の開幕投手を務め、今季が4年6800万ドルの大型契約の1年目となるマイコラスが離脱したことにより、カージナルスの先発ローテーションには2枠の空きが生まれたことになる。先発5番手の座を争うと見られていたカルロス・マルティネスと金廣鉉(キム・グァンヒョン)は、マイコラスの離脱により、ともに先発ローテーションの一員として開幕を迎えることが有力に。ただし、ジョン・ガント、ライアン・ヘルスリー、ジェネシス・カブレラ、ダニエル・ポンセデレオン、オースティン・ゴンバーらも開幕ローテーション入りを目指しており、マルティネスと金にその座が保証されているわけではない。

フラハティ、ダコタ・ハドソン、アダム・ウェインライトに続く先発ローテーションの残り2枠をめぐる争いは、今後激しさを増していくことになりそうだ。

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