「今季注目の球種」にダルビッシュのナックルカーブが選出

日本時間2月19日、メジャーリーグ公式サイトは「2020年に見るのが待ち切れない球種」を特集する記事を公開した。そのなかで真っ先に取り上げられているのが、ダルビッシュ有(カブス)のナックルカーブだ。昨季途中にカブスに加入したクレイグ・キンブレルから教わったというナックルカーブは、ダルビッシュがエース級の大活躍を見せるうえでの大きな武器となるかもしれない。

クローザーとしては期待はずれの働きしかできなかったキンブレルだが、キンブレルがダルビッシュにナックルカーブを教えたことは、チームに大きな利益をもたらすことになるかもしれない。キンブレルのナックルカーブを魅力的に感じたダルビッシュは、キンブレルに教えを乞うことを決断。キンブレルは昨年8月、メジャーリーグ公式サイトに対して「(ナックルカーブを教えたあと)彼は僕のところへやってきて、『(ナックルカーブを)練習しているよ』と言っていた。僕は『いいね』と返した。それを実際に使おうとしているかどうかはわからなかったけどね。彼は素晴らしいよ。やろうと思ったことは何でもできてしまうんだ」と話していた。

ダルビッシュはナックルカーブ以外にも、すでに2種類のカーブを投げており、1つは70マイル未満のスローカーブ、もう1つは75マイル前後の一般的なカーブである。ここに80マイル前後のナックルカーブを加えたことでダルビッシュのピッチングは支配力を増し、それが昨季後半戦の快投の一因となっていた。昨季、ダルビッシュのナックルカーブは空振り率47.2%、被打率.086という超一流の数字をマーク。今季もこのナックルカーブを武器に、空振りと奪三振の山を築くことになるかもしれない。

なお、メジャーリーグ公式サイトは「注目の球種」として、ダルビッシュのナックルカーブ以外に、マックス・フリード(ブレーブス)とザック・ブリットン(ヤンキース)のスライダー、ヘスス・ルザードとA.J.プク(ともにアスレチックス)のファストボール、タイラー・ロジャース(ジャイアンツ)のカーブを挙げている。

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