カブス・ロス新監督 ブライアントを1番打者として起用へ

デクスター・ファウラーがフリーエージェントとなって宿敵のカージナルスへ流出して以降、リードオフマンを固定することのできていないカブスは、チームの主力打者の1人を1番打者として起用する方針を固めたようだ。キャンプ地でクリス・ブライアントと話し合いの場を設けたデービッド・ロス新監督は、ブライアントに1番打者としての起用を打診。ブライアントもリードオフマンを務めることに前向きな姿勢を示しているという。

カブスは2017年以降の3シーズンで合計17人のリードオフマンをスタメン起用し、いずれのシーズンも最低10人が1番打者を務めてきた。2018年は合計10人で打率.302、出塁率.366、長打率.454という好成績を残したものの、ベン・ゾブリストが長期欠場してカイル・シュワーバーやジェイソン・ヘイワードらを起用した昨季は合計11人で打率.212、出塁率.294、長打率.383と成績が大幅に悪化。2番以降を打つブライアント、アンソニー・リゾー、ハビアー・バイエズらの強打を活かしきれなかった。

「リードオフマン不在」がチームの課題であることはロスも把握しており、昨季147試合に出場して出塁率.382、四球率11.7%を記録したブライアントに白羽の矢が立った。ブライアントは昨季1度も1番打者として起用されなかったが、キャリア通算では1番打者として7試合にスタメン出場しており、打率.321、出塁率.387と上々の数字をマークしている。

また、ロスはときどきリードオフマンを務めることのあったリゾーを2番打者として起用する方針であることも明言した。これにより、カブス打線の1~6番にはブライアント、リゾー、バイエズ、シュワーバー、ウィルソン・コントレラス、ヘイワードがこの順で並ぶことになりそうだ。ブライアントとリゾーによる「ワン・ツー・パンチ」はカブスの名物となるとともに、他球団の投手陣にとって大きな脅威となるに違いない。

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