「麒麟がくる」追加キャスト発表。ユースケ・サンタマリアの様子に長谷川博己が苦笑い!?

現在放送中のNHK大河ドラマ「麒麟がくる」(日曜午後8:00)の新たな出演者が発表され、朝倉義景役のユースケ・サンタマリア、明智左馬助(秀満)役の間宮祥太朗、近衛前久役の本郷奏多、柴田勝家役の安藤政信と、主演の明智光秀を演じる長谷川博己が発表会に出席した。

同作は、戦国武将の明智光秀を主人公に、織田信長(染谷将太)、斎藤道三(本木雅弘)、豊臣秀吉(佐々木蔵之介)、徳川家康(風間俊介)ら歴史に名を残す戦国大名たちが英傑となっていく姿を描くもの。今回発表された4人は、主君である斎藤道三に別れを告げ、越前へと逃れた光秀一族の姿が描かれる「越前編」(5月中旬から放送予定)から登場する。

越前を支配する戦国大名の朝倉義景に扮(ふん)するユースケ・サンタマリアは「朝倉義景じゃ。NHK大河ドラマ初めての出演ということで、1日だけ撮影をしたのですが本番3日前にリハーサルをして、何もつかめないまま本番を迎え、訳も分からないまま、朝から夜まで、朝倉家でずっと長谷川くんと1日すごしました。暗中模索の中、監督と話し合いながら、結局、何もつかめないままその日は終わったんですが、そのつかみどころのない感じが非常によかったみたいで。監督が『すごくいいです』と言ってくれました。長谷くんも充実した顔をしていました(笑)」と初日の撮影を振り返り、「朝倉義景がどんな人間か、今後どうなっていくのか分かりませんが、史実通りにいくのか、オリジナルの展開があるのか分かりませんが、楽しんで作品を盛り上げられたらなと。乾杯!」と、いつもの適当なトークは抑え気味にあいさつ。

また、長谷川との共演シーンでは、長谷川から大河の主役としての“圧”を感じたというユースケ。「でも、僕が(立場的に)上から物を申すシーンでは、苦虫をかみ潰したような顔をした光秀が僕の言うことを聞くのが気持ちよかった」と告白。そんなユースケに対し長谷川は「すごく楽しかったです。ユースケさんは朝倉義景というキャラクターのためにいるように見えました。これからどんどん攻めてこられると思いますが…。この先が楽しみです」と余裕を見せた。

明智光安の嫡男で、光秀のいとこ・明智左馬助(秀満)を演じる間宮祥太朗は「僕も初大河ドラマでして、所作だったり言葉遣いがとにかく難しくて、それにとらわれてしまって僕もまだ何もつかめていないんですけど、僕は去年の11月から撮影させていただいて、名前が伏せられた状態で撮影していたので、今日ようやく発表されて心が晴れ晴れした気持ちです」と笑顔を見せ、「僕は長谷川さん演じる光秀さんに付いていこうと思っていますし、役どころもそうですけど、長谷川さんにいろいろ教えていただきながら、精いっぱいついていけたらと思っています」と前向きな姿勢を見せた。

関白の近衛前久役を務める本郷奏多は「僕も大河ドラマ初めて出演させていただくので、そうそうたるメンバーの中にお邪魔させていただいて非常にありがたいですしうれしいです。関白というポジションで非常に偉い人物なんですね。そうそうたる皆さんが僕に頭を下げてくれるのはさぞ気持ちがいいんだろうなと(笑)、今から楽しみにしています。すごい先輩に交じらせていただくので、迷惑をかけないように頑張りたいです」と意気込みを話した。

織田家の家臣、柴田勝家役を演じる安藤政信は「僕自身も大河初出演ですし、大河ドラマ自体見たことがないという…(苦笑)。自分の想像だけで大河っていうのは、役者にとっての戦場でも成長の場でもあるし、所作厳しいのかと思ったら、おととい初めて撮影の所作をやったんですけど、15分くらいで『大丈夫です、完璧です』って言われて『本当?』って思ったんですけど(笑)。撮影が本当に心配なので。自分だけ動きがおかしかったらどうしようって。ちょっと何を言っているか分からなくてすみません、大河マジックということで(笑)」と初の大河ドラマ出演に緊張気味。

そして、主演の長谷川は「今、20話あたりを撮っていまして、越前で美濃を逃れ、耐え忍ぶところにきている。ここまで演じてきて明智光秀はすごく受け身で、耐え忍ぶ役だなとすごく感じています。そういうふうに思いながらも、実はそうやっていろんなものに翻弄されながら自分でもコントロールしていっているんではないかなと最近演じながら感じ始めているところです」と現在の心境をコメント。さらに、新キャストを迎え「個性の強い方々とどんどん作品自体も心理戦という形になっていくと思うんですけど、皆さんと楽しくそういう姿を作っていければなと思っています。明智が明智光秀たらしめたものは何か、このあたりからお見せしていけると思いますので、最後までお付き合いいただければうれしいです」と熱く語った。

また、4人へのアドバイスを求められると「アドバイスなんて僕はできる身分ではないんですけど、あまり気負うことなく存分にやられたらいいと思います」と助言。所作のことも深く考えていないんです。言われたことは『はい、はい、そうですね』って言いながら違うことをやったりしています。ガチガチっと固めることもなく自分でやりたいなって思うことをやっていただきたい。今回、明智光秀は主人公でありながらも、受けの存在。周りの方が存在を出して攻めてくださることを僕が受けて、違う人に渡していく、そういうことができる立場だと思っています。だからぜひ存分にやっていただきたいなと思います。遠慮はいらないので。僕はそれをしっかりと受け止めたいと思います」と力強く締めくくった。

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