ヤンキース・セベリーノ 右前腕痛で調整中断、精密検査へ

長期離脱した昨季からの完全復活を目指すルイス・セベリーノ(ヤンキース)をアクシデントが襲った。ブライアン・キャッシュマンGMによると、セベリーノは右前腕の痛みを訴え、キャンプ地での調整を中断しているという。日本時間2月21日にブルペンでの投球練習を行う予定だったセベリーノだが、フロリダ州オーランドへ移動し、日本時間2月22日にチームドクターのクリストファー・アーマッドによる精密検査を受ける予定となっている。

昨季のセベリーノは、右肩の故障によって戦列復帰が大幅に遅れ、メジャーのマウンドに戻ってきたのは9月後半になってからだった。3度の先発登板で防御率1.50と好投し、ポストシーズンでも1試合に登板したが、ヤンキースはセベリーノを慎重に扱う姿勢を崩さず、オフの間にも2度にわたって精密検査を実施。大きな問題は特に見当たらず、セベリーノの状態は万全になったと考えられていたものの、スプリング・トレーニング序盤でまさかの離脱を強いられることになった。

セベリーノの状態について、キャッシュマンは「今は全くわからないんだ。大した問題ではないかもしれないし、思っている以上に大きな問題になるかもしれない。まだ検査をしていないからね」とコメント。キャッシュマンによると、セベリーノは主にチェンジアップを投げるときに違和感を覚えており、今回のスプリング・トレーニングでは速球とスライダーを投げることが多くなっていたという。

アーロン・ブーン監督も「まずは様子を見てからだ。まずは彼の腕に何が起きているかを把握するのが最優先。彼が再びキャンプ地に戻ってくることを願うよ」と話すにとどめた。まだ検査を受けておらず、詳細なコンディションも明らかになっていないため、レギュラーシーズンに間に合うかどうかについては「判断するには早すぎる」と言及を避けた。

ヤンキースは、昨季チーム最多の18勝を挙げたドミンゴ・ヘルマンがDV問題で出場停止処分を受け、同2位の15勝をマークしたジェームス・パクストンも腰の手術により少なくとも5月まで戦列を離れることが決定的となっている。その穴を埋める若手投手の頭数は揃っているとはいえ、セベリーノまで離脱することになれば、小さくないダメージとなりそうだ。

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