「女子高生の無駄づかい」町田啓太インタビュー!大倉孝二とのBLシーンは極限の距離感!?
キラキラもせず、甘酸っぱい恋愛もない、無駄に青春を浪費するJK(女子高生)の日常を描く“超挑戦的”学園コメディードラマ「女子高生の無駄づかい」(テレビ朝日系)も、いよいよ第5話に突入! 第4話では、リップクリーム代わりにごま油を唇に塗りたくるバカ(=田中望/岡田結実さん)に癒された(?)皆さんも実は多いのではないでしょうか(笑)。
冗談はさておき、インターネットTVガイドでは、バカを筆頭としたクセの強いキャラクターたちを束ねる残念な担任・ワセダこと佐渡正敬を演じる町田啓太さんにインタビュー! 現場での困惑や、今後訪れる“BLシーン”のウラ話、そして皆さんが気になっているであろう好みのタイプなど、さまざまなお話を伺いました!
──町田さんは、本格的なコメディー作品に出演するのは今回が初めてですか?
「これまでもワンシチュエーションで芸人さんと共演したり、コメディー寄りのドラマに出たことはあります。しかし、ここまで全キャラクター、全ストーリーがコメディーの作品は初めてでした」
──いろんな登場人物が出てきますが、町田さんが好きなキャラクターはいますか?
「年齢的に大人チームに入っているので、やっぱり教頭先生を見ると笑っちゃいますよね。心配性ですし、かわいらしさもあって…」
──そんな教頭を演じる大倉孝二さんとのやりとりも話題ですね。
「毎回楽しみにしています。大倉さんがたくさん仕掛けてくるので、助けていただいています」
──視聴者目線では、町田さんのリアクションのよさに思わずニヤニヤしている人も多いのではないでしょうか。
「びっくりするお芝居が飛んでくるので、毎回新鮮に反応できている気がします。『そう来るんだったら、これやっちゃおう!』みたいな雰囲気も現場で生まれていて。監督と相談しながら試行錯誤しています。非常に楽しいです」
──今回ワセダを演じる上で、提案したことなどはありますか?
「ビーノ先生の原作があるので、そこをあまり崩さないようにしつつも『残念な大人を思いっきりやれたらいいね』という内容を、監督含めて話しました。ネクタイも絶妙に長さが足りていなかったり、部屋着もダサかったり…細かいところですけど、残念ポイントを加えています。皆さんから見て『お前、もうちょっと頑張れよ…』というキャラクターに映っていたらうれしいです(笑)」
──そんなワセダのお気に入りシーンを教えてください。
「個人的には、家で1人というシーンが結構あるんですが、原作でもあった目覚まし時計の“もっちにゃん”のくだりは結構振り切っているので、見ていただけたらなと。あとは、教頭先生とのBLのシーンも…(笑)。最初に大倉さんとやらせていただいた時に、笑える感じで演じていたんです。でも、監督から『もっとマジでやってください』という指示があって…。結果的に真剣に演じているので、皆さんに笑ってもらえるのか、引かれるのか…。見ていただくまでは分からないですけど、楽しみにしていただけたらと思います」
──やはりBLのシーンでは照れがありましたか?
「最後は後ろから照明を当ててもらって、いわゆる“恋愛ドラマ”みたいなムードになっているんです。しかも、メークさんが大倉さんの唇にピンク色が入ったリップクリームをおもむろに塗り始めて…。そのシーンはお互いの顔も近かったので、唇を見るたびに笑い死にしそうになりました」
──想像するだけでも面白そうですね(笑)。
「監督が、本番の最終テークでなかなかカットを掛けなかったんですよ。『これ、このままいくんじゃないか』とか思いながら…。極限の距離でした」
──主演の岡田さんの印象もお聞かせください。
「岡田さんは、周りを巻き込めるパワーを持った方なんです。この間、差し入れで大きなイチゴをいただいたんですが、数に限りがあって。すると、岡田さんが全員を集めて『じゃんけん大会!』って、イチゴの総取り合戦を始めたんです(笑)。こういうことは久しくしていなかったですし、岡田さんみたいな人がクラスにいたら楽しいだろうな、明るくなるだろうなと思いました」
──“JKたち”の雰囲気に、町田さんはどこまで入り込んでいるんですか?
「入りどころがまったく分からないので、遠目から見ています(笑)。『先生ってこんな感じで学生を見ているのかな』とか、何げない発見もありました」
──いわゆる“女の園”な現場なのかなと思いますが、町田さんは現場ではどんなポジションなんですか?
「自分のポジションが分からないポジションにいます(笑)。逆に、1人でいると岡田さんたちが『こっちで一緒にご飯食べましょうよ!』って誘ってくれたりするんです。だから、少しペットの気分もありますよね。食パン(のかぶり物)をかぶらされたり、気を使っていただいて…」
──町田さんがいじられポジションなのはとても意外です!
「あとは、遠目からみんなを『楽しそうだな~』と眺めている意味では、親戚のおじちゃんですかね(笑)。でも、和気あいあいと、いいチームワークで撮影していますよ」
──ちなみに今作の撮影の中で「女性が多い現場でよかった!」という体験はありますか?
「初日に撮影に入った時に、朝ごはんがめちゃくちゃオシャレだったんです。サンドイッチにデザートがついていたりして。普段の現場はおにぎりとかが多いので、やっぱり女性が多いと、差し入れもオシャレなものが多いなと。そこは得をしているかもしれません」
──ではここでタイトルにかけて、最近無駄づかいしたこと、もしくはしたいことがあれば教えてください。
「基本的に無駄づかいをしないんです。でも、1週間ぐらい何も考えずにボーッとしていたいですね。超無駄ですけど。やってみたいです」
──作中、ワセダは女子大生派というセリフもあったかと思いますが、実際町田さんはJK派ですか? 女子大生派ですか?
「女子高生や女子大生とは、会うことがそもそもないので分からないですけど…どっちがタイプとかは、僕の中ではないですね。ただ、女子高生は犯罪になっちゃうので、日本のルール上ダメですね(笑)」
──「作中の登場人物なら誰と付き合いたいですか」という質問を予定していたのですが…(笑)。
「付き合うのはないですね、そもそも彼女たちが大人だったとしても全員厳しいです(笑)。クセが強いので、大変そうじゃないですか…? でも、楽しいと思うので、みんな友達にはなれると思います」
──町田さんはどういった女性が好みなんですか?
「優しければ優しいほどうれしいです。やっぱりそれが一番ですよ」
──やっぱり優しい女性はすてきですよね! 昨年末の「ボクらの時代」(フジテレビ系)へのご出演を拝見して、町田さんだけライバルの方のお名前を挙げていなかったように記憶しているのですが、あらためて伺ってもよろしいですか?
「ライバルはいないんです。この仕事は年齢が関係ない部分も大きいので。現場に来たら一緒ですし、自分との闘いの方が多くて…。誰と比べることではないのかなと思っています。みんなが同じ演技をしてしまったら、それこそつまらなくなってしまいますしね。それぞれが違うからこそのよさがあると思うので、そういった意味で誰を…とかは考えていないんです」
──2020年は舞台や今作など、大変ご多忙かと思います。最後に今年をどんな年にしていきたいか、抱負をお聞かせいただけますか?
「挑戦の場を広げていきたいです。この年齢や、今の考え方だからこそできる役柄を演じられたらうれしいです」
──ありがとうございました!
【プロフィール】
町田啓太(まちだ けいた)
1990年7月4日生まれ。群馬県出身。2010年に「第3回劇団EXILEオーディション」に合格し、同年俳優デビュー。出演作に連続テレビ小説「花子とアン」(NHK)や、「HiGH&LOW」シリーズ(日本テレビ系)、「中学聖日記」(TBS系)などがある。20年は、映画「前田建設ファンタジー営業部」が公開になっているほか、劇団EXILE初の全メンバー出演舞台である「勇者のために鐘は鳴る」が上映。
【番組情報】
「女子高生の無駄づかい」
テレビ朝日系
金曜 午後11:15~深夜0:15
※地域によって放送時間が異なります。
テレビ朝日担当 I・S
撮影/尾崎篤志