ポーランドのトーマシュ・グロツキ上院議長が21日、長崎市を訪れ、爆心地公園(松山町)の原爆落下中心地碑に献花した。長崎原爆資料館(平野町)なども見学し、「強い衝撃を受けた。長崎のような悲劇を二度と起こさないための道徳的義務を負っていることを教えられた」と述べた。
グロツキ議長は参議院の招待で18日に来日し23日まで日本に滞在する。被爆地訪問については「第2次大戦で同じような悲劇にあった国の代表として、日本に滞在する限り、長崎訪問は義務だと思った」と述べた。
聖母の騎士修道院の生みの親で、ナチスの強制収容所で別の囚人の身代わりとなって殉教したポーランド人宣教師、コルベ神父にゆかりのある聖コルベ記念館(本河内2丁目)も訪問。「ポーランド人にとって自己犠牲の最高の象徴といえる人物だ」とコルベ神父に敬意を表した。
ポーランド上院議長「被爆地訪問は義務」 原爆落下中心地碑に献花
- Published
- 2020/02/22 10:29 (JST)
© 株式会社長崎新聞社