大正、昭和に作られたひな飾りなどを集めた「藤沢のひなめぐり」が、1929(昭和4)年に建てられた米穀店の古建築を再利用したアートスペース「蔵まえギャラリー」(神奈川県藤沢市藤沢)など市内21会場で始まった。湘南藤沢文化ネットワークと同市の主催で、3月3日まで。観覧無料。
同ギャラリーには、市民らから提供された11基のひな飾りを展示。大正時代に制作されたものは、お重などの道具に実物と同じ素材が使用されている。
昭和初期の七段飾りは、最上段に設置された御殿の中におひなさまやお内裏さまが収まっている。
同ギャラリーを主宰する佐野晴美さんは「時代によって人形の表情や形態が変わってくる。日本が豊かになっていくに従って、ひな飾りも華美、豪華になった」と説明する。
各会場(一部除く)を巡るスタンプラリーも実施されている。29日、3月3日には、展示会場周辺の歴史的建造物の解説ツアーも予定している(資料代など500円)。問い合わせは、同市郷土歴史課電話0466(27)0101。