【MLB】筒香嘉智、メジャーのゾーン順応への方法は…「審判の名前と癖をメモします」

レイズ・筒香嘉智【写真:Getty Images】

交代後、まず課題にあげたのはストライクゾーンへの対応「これから確認しないといけない」

■レイズ 9-7 ヤンキース(オープン戦・日本時間24日・シャーロット)

 DeNAからレイズへ移籍した筒香嘉智外野手が23日(日本時間24日)、本拠地でのヤンキースとのオープン戦に「5番・左翼」でスタメン出場し、1打数1安打1四球と存在感を示した。交代後には、メジャーの日本とは異なるストライクゾーンについて「しっかり勉強しながらやっていきたい」と話し、今後の試合でしっかりと確認を行っていく構えだ。

 1打席目ではカウント2-1からの4球目をファーストスイングでしっかりと捉え、投手強襲の中前打を放ち、2打席目では8球粘り、しっかりとボールを見極めて四球を選んだ。久しぶりの実戦についての感想を問わると「ストライクゾーンの違いもこれから確認しないといけない」と、真っ先に課題に挙げたのは、ゾーンを把握することだった。

 ストライクゾーンについて自身のイメージとギャップがあるかに問われるとこのように答えた。

「日本の審判の方も、審判によってストライクゾーンは違いますし、こちらの方も審判によって違うと思うので。その大体のストライクゾーンは確認できると思いますけど、最後の細かいところは個人になると思うのでそういうところをしっかり勉強しながらやっていきたい」

NPB時代は4年連続で80を超える四球を選ぶなど選球眼にも定評がある筒香

 テレビの取材で訪れた元レイズの「福島レッドホープス」代表取締役兼監督の岩村明憲氏から「ストライクゾーンの確認というのが大きなテーマかと思うが、自分の中でこれという球はあったか」と問われた筒香はこう返した。

「1打席目の最初、僕のアメリカのイメージで打席に立ってストライクかなぁと思ったんですけどボールと言われて、その次、同じようなところに来たのでボールかなぁと思ったらストライクで……岩村さんに教えていただいように審判の名前と癖をしっかりメモして残しておきたいと思います」

 審判1人1人の特徴をしっかりと覚え、それに合わせその日のストライクゾーンをしっかりと判断する。NPB時代は4年連続で80を超える四球を選んだ男の選球眼の良さの理由がわかる返しだった。

 しっかりとボールを捉えての初安打、ファウルで粘って選んだ四球と内容の濃い2打席を終え、持ち味が出せたことに手応えを感じた筒香。着々と開幕へ向け準備を進めている。(Full-Count編集部)

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