対馬市長選 候補者に聞く 比田勝尚喜氏

比田勝尚喜氏

◎比田勝尚喜(ひたかつ・なおき)氏(65)=無所属・現=/大学など誘致目指す

 ■質問

(1)立候補の動機
(2)重点施策
(3)島内の人口減対策、経済活性化策
(4)選挙の争点
(5)座右の銘

 (1)1期目では対馬北部と福岡を結ぶジェットフォイル混乗便の就航実現などの公約を果たすことができた。さらに住んで良かったと言われる島となるよう、培った国、県とのパイプを生かし対馬の声を届けていきたい。

 (2)最大の課題は人口減に歯止めをかけ社会増にすること。韓国人観光客減少で地域経済は大きな影響を受けたが、国、県の支援で国内や他の国も含めた誘客を進め、国際情勢に左右されない足腰の強い観光産業を目指したい。

 (3)2016年度の島内人口の社会減は416人だったが、国境離島新法が施行された17年度には210人となり、18年度には154人まで少なくなった。移住者向けの補助制度を活用し、定住者増につなげていきたい。島内には高校から上の高等教育機関がない。大学などの離島サテライトキャンパスを誘致し、若い世代の育成と定着につなげていきたい。

 (4)子や孫の世代まで持続可能な島づくりを目指すかどうかだ。対馬は都市部の自治体のように、企業誘致が容易にできる環境にない。しかし、観光には高いポテンシャルを持っている。島内の食と観光をマッチングさせ、農林水産業を活性化させていきたい。

 (5)小学生から半世紀以上続けている剣道ゆかりの言葉「守破離(しゅはり)」。最初は基本を学び、工夫を加えながら応用し、最終的に自らの道をつくり極めていくという教えだ。2期目は、この「離」の境地を目指したい。

 


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