白やピンクの梅208本、鮮やかに 川崎・御幸公園

見ごろを迎えた御幸公園の梅の花=川崎市幸区

 明治天皇が行幸(御幸)し、地名の由来にもなった名所「小向梅林」を復活させようと梅の植樹が進む川崎市幸区の御幸公園で24日、音楽の演奏や野だてなどと共にほころび始めた梅の花を楽しむ「観梅会」(同区など主催)が開かれた。

 同公園では、市制100周年の2024年に向けて梅の植樹が進んでいる。同区によると、昨年から1年間で49本が増え、現在は豊後や白加賀など24種208本の梅が植えられている。この日は抜けるような青空の下、白やピンクなど色鮮やかに咲く梅の花に、来園者は足を止めてじっくり見入ったり、写真撮影をしたりして楽しんだ。

 市立川崎総合科学高校吹奏楽部による演奏も披露され、華やかな音色で彩りを添えた。熱心に梅の花の写真を撮っていた川崎区の中村平八郎さん(86)は「昨年も来たが、今年は暖冬のせいか梅の花がよく咲いている。天気も良くて最高の写真日和」と喜んでいた。

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