前田が新天地ツインズで実戦デビュー 先頭被弾で2回1失点

日本時間2月25日、ドジャースからツインズへ移籍した前田健太がレッドソックスとのオープン戦に先発し、新天地ツインズでの実戦デビューを飾った。1回表先頭の1番アンドリュー・ベニンテンディに1号先頭打者アーチを浴びるなど、最初の打者3人をいずれも出塁させた前田だったが、その後は立ち直って打者5人をしっかり抑え、2回1失点で降板。ツインズは3回裏に2本の本塁打で逆転に成功し、3対2で逆転勝利を収めた。

「先頭打者にホームランを打たれる予定なんてなかったけど」と冗談ぽく自身のピッチングを振り返った前田の新天地初登板は、1番ベニンテンディの先頭打者アーチからスタートした。続く2番ジャッキー・ブラッドリーJr.にライトへのヒットを打たれ、3番J.D.マルティネスにはストレートの四球を与えて無死1・2塁のピンチを招いたが、4番ミッチ・モアランドをライトフライ、5番クリスチャン・バスケスを4-6-3の併殺打に打ち取って最少失点で1回表を終了。2回表は6番ケビン・ピラーをファーストフライ、7番ボビー・ダルベックをサードゴロ、8番ジョナサン・アラウズを空振り三振に仕留め、三者凡退に抑えた。

初回は23球のうちストライク12球と制球に苦しんだものの、2回表は14球のうち12球がストライク。前田は自身のピッチングを振り返り、「決してベストではなかった。速球は高めに浮いていたし、変化球もしっかりコントロールできなかった」と反省を口にした。ただし、「2回表は調整をして良いピッチングができた」と手応えも感じた様子。速球は91~92マイル程度だったが、オープン戦初登板であることを考えると特に大きな問題ではなく、前田も「全てが良い感じだった。少しだけ調整や修正が必要なところもあるけど」とさほど問題視していない。

試合は、ツインズが1点ビハインドの3回裏にギルベルト・セレスティーノの1号ソロとネルソン・クルーズの1号2ランで3点を奪い、逆転に成功。その後のレッドソックスの反撃を1点に抑え、3対2で勝利した。

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