焼酎、カクテルで世界へ 高橋酒造など新ブランドを共同開発

高橋酒造など九州の酒造会社3社とSGグループが共同開発した「The SG Shochu」の販売記念セレモニー=19日、東京都港区

 高橋酒造(人吉市)など九州の酒造会社3社と、東京と上海でバーを運営するSGグループ(東京)が、カクテルに合う新しい焼酎ブランド「The SG Shochu」を共同開発した。19日、東京都港区の明治記念館で販売記念セレモニーがあった。

 世界に焼酎の魅力を広めようと、SGグループが企画・監修。焼酎は米、麦、芋の3種類で、米は高橋酒造、芋は薩摩酒造(鹿児島県枕崎市)、麦は三和酒類(大分県宇佐市)がそれぞれ製造を担った。アルコール度数はカクテルに最も合うとされる40度程度に設定した。

 高橋酒造の米焼酎はコメの吟醸香を生かしたリンゴのような香りが特徴という。セレモニーに出席した高橋光宏社長は「これまではカクテルにすると焼酎の風味が消されがちだったが、今回はちゃんと米焼酎の香りがする。バーを通して世界に広めたい」と話した。

 新ブランドは当面、国内のバーなどを中心に販売する。(嶋田昇平)

熊本日日新聞 2020年2月20日掲載

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