新型肺炎VS商店街 予防へ消毒液、盛り上げへプロレス

新型コロナウイルス対策で、消毒液の噴霧作業を行う商店主ら=21日午後、横浜市南区の横浜橋通商店街

 新型コロナウイルスによる肺炎(COVID19)が感染拡大する中、横浜市内の商店街では予防策を強化したり、感染の心配が少ないとされる屋外イベントを催したりする動きが始まっている。外出自粛の雰囲気が広がるなど地域経済の落ち込みが懸念される中、盛り上げに一役買おうという趣向だ。

 横浜橋通商店街(同市南区)では21日夜、長さ約360メートルのアーケードの路上に、感染予防に効果がある消毒液を商店主らが噴霧して回った。

 約130店舗が連なる商店街は、3分の1が生鮮店、半数近くが総菜店で、横浜の下町の台所として連日にぎわっている。高橋一成理事長は「安心安全に気を配りながら、閉店後の夜間に噴霧作業を行った。お客さまに安心してお買い物を楽しんでほしい」と話し、今後も継続的に消毒するという。

 一方、横浜を拠点に活動する大日本プロレス(同市都筑区)所属の選手による「商店街プロレス」が3月15日、同市青葉区の美しが丘公園で開かれる。たまプラーザ駅前通り商店会(同区)の主催。

 プロレスラー故・橋本真也さんの長男で、BJW認定世界ストロングヘビー級王者橋本大地さんの「凱旋(がいせん)大会」になる。商店会の小松礼次郎会長は「今後の状況を見ながら催行の最終判断をする」としつつも、「大地さんが通った小中学校がある地元を元気にしてもらい、プロレスで地域を盛り上げたい」と話す。試合は午前11時から。観戦無料。

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