南島原市の給食センター入札 落札率99.58%で質疑 市議会一般質問

 定例南島原市議会は25日、一般質問が始まり5人が登壇。南島原市が建設を予定している新学校給食センターの厨房機器の指名競争入札で、諫早市の販売会社が4億1400万円(税別)で落札し、落札率が99.58%だったことが小林知誠議員(共産)の質問で分かった。
 入札は昨年12月23日にあり、予定価格との差は172万円。他の7社は予定価格以上の額で応札した。小林議員は、他の工事に比べ落札率が突出して高いとして「南島原市教委所管の作業部会に落札会社の社長が同席。核心の情報が筒抜けで公平性が担保されていないのではないか」とただした。
 これに対し、山口周一副市長は「(設計会社の)協力会社として専門的で高度な質問に答えるため」として同席に問題ないとする認識を示した。
 南島原市教委によると、新学校給食センターは旧市立龍石小跡地(西有家町、敷地面積約5500平方メートル)に建設予定。鉄骨2階建て延べ床面積約2600平方メートル。1日3700食の提供能力がある。3月末に着工し、来年9月の供用開始を目指す。総事業費約20億6千万円を見込んでいる。
 南島原市教委の深松良蔵教育次長は取材に「具体的にどこのメーカーの製品を検討する部会ではない。参加に問題はない」と述べた。

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