三菱重工業は25日、イタリア客船大手コスタクルーズの大型クルーズ船3隻を長崎造船所香焼工場(長崎市香焼町)で受け入れたと発表した。コスタクルーズ社は、新型コロナウイルスによる肺炎が拡大している中国への寄港を避けたとみられる。
このうちコスタ・アトランチカ(8万6千トン)は20日にドック入りし修繕工事中。コスタ・ベネチア(13万5千トン)は21日、コスタ・セレーナ(11万4千トン)は22日、それぞれ岸壁に係留した。
2隻の係留について、三菱重工は「要請に応じ協力した。今のところ修繕の発注はない」としている。係留は2月末までの予定。
コスタクルーズ社は、中国の本土と香港、マカオに14日以内に滞在・経由した乗客や乗組員の乗船を停止している。三菱重工によると3隻に乗客はいない。乗組員は船内に居住し、工場内での行動は制限されている。
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