夏のインターンシップ!知っておきたいクールビズの基本とポイント

夏に行われるインターンシップでは、クールビズを指定されることもあります。クールビズは、夏を快適に過ごすライフスタイルのことであり、ただ単に着崩すこととは異なります。服装のベースはスーツであると考えて、クールビズでインターンシップに参加する際のポイントを紹介していきます。

クールビズとは?

クールビズとは、環境省が地球温暖化対策として国民に促す「COOL CHOICE」の主要施策の1つです。まずは、環境省が呼びかけている内容や企業が考えるクールビズのスタイルをご紹介します。

クールビズの発案は環境省

環境省は、クールビズを下記のように定義しています。

地球温暖化対策の一環として、平成17(2005)年から政府が提唱する、冷房時の室温28℃を目安に夏を快適に過ごすライフスタイル。

(引用元:2019年度(平成31年度)クールビズについて|環境省)

クールビズは、室温を適正化し、温度に適した軽装や取り組みを呼びかけるものです。つまり、服装だけでなく、省エネ型のエアコンへの買い替えや西日よけのブラインド、熱エネルギーを遮断するカーテンを選ぶなど、ライフスタイル全般についての取り組みです。

企業が考えるクールビズスタイル

リクルートのアンケートによると、企業の人事担当者の半数以上は、就活生のクールビズを「スーツでネクタイなし」と想定しています。

(参照元:人事担当者が思う“クールビズ”とは?面接など就活シーンでの男女別着こなしポイント紹介|リクナビ)

基本的には「スーツ」であることを想定しており、オフィスカジュアルは5%ほどに留まっていることが分かります。

また、オフィスカジュアルでも襟付きの白シャツが基本となっており、ポロシャツやチノパンはカジュアルすぎると考える人事担当者が多いようです。

クールビズの期間は5月から9月末まで

環境省によると、2019年度のクールビズの期間は5月1日~9月30日です。ただ、10月になっても30℃を超える日や地域はあります。そのため、10月以降もクールビズの取り組みを続ける呼びかけをすることもあり、企業や団体の判断によって終わりの時期は変わってきます。

参考

2019年度(平成31年度)クールビズについて|環境省

【男女別】クールビズの服装

男女別のクールビズの服装をご紹介します。男女ともに、基本はスーツを意識しておきましょう。そうすれば、人事担当者に「カジュアルすぎる」という印象を与えることはありません。

男性のクールビズスタイル

男性のクールビズスタイルの基本は、スーツです。ノーネクタイは問題ありませんが、ジャケットの有無は企業の社風によって変わります。なので、ジャケットを着用するかどうかは、インターンシップに参加する企業の社員の方がどのような服装をしているかを参考にしましょう。外出するときもジャケットを着用していないようであれば、ノージャケットで問題ないでしょう。

また、シャツは襟付きの白が基本で、腕まくりはしないようにします。第一ボタンを開けるのは問題ありません。なお、ノージャケットの場合はシャツの色や清潔感が目立つので、アイロンをきちんとかけて、汗をかいても乾きやすい速乾性の高い素材にすることをおすすめします。下にシャツと同系色のインナーを着用することで、汗で素肌にシャツが貼りつくことがなくなります。

パンツは、リクルートスーツのパンツが基本です。サマーシーズン用のスーツには通気性が良く速乾性の高いものもあります。色は、黒やダークグレーなどの落ち着いた色を選ぶようにします。

そして、靴は革靴にします。色は黒か茶色が良いでしょう。ベルトと靴の色を合わせることで統一感が出ます。

女性のクールビズスタイル

女性のクールビズスタイルは、ノージャケットで襟付きの白シャツかブラウスで良いでしょう。男性と異なり、シャツは長そでから七分袖、五分袖、半袖までOKとすることが多いです。ポイントは、下着が透けないようにシャツやブラウスの下にキャミソールやタンクトップを着用することです。

ボトムは、スカートでもパンツでも問題ありません。ただし、短すぎるスカートは避けましょう。色は、黒やグレーなどのダークカラーがおすすめです。そして、ストッキングはクールビズでも必須と考えましょう。伝線したときのために、予備を持ち歩くようにします。

靴は、パンプスがベターです。色は黒が基本ですが、爽やかな印象を与える白系やベージュ系でも大丈夫でしょう。

夏の服装のポイント

インターンシップに参加するときの服装のポイントは「ダークカラー」と「清潔感」です。夏ならではの服装のポイントとして加わるのは、汗対策です。ここでは、夏の服装の3つのポイントをご紹介します。

ダークカラーが基本

夏になると開放的な気持ちになりますが、インターンシップに参加するときの服装はダークカラーが一般的です。ジャケットやボトムは、黒、グレーの二択で考えましょう。また、靴とベルトも黒、茶色が基本です。(女性のパンプスは白系の明るい色でもOK)

シャツは白の無地が基本で、柄物はNGです。ただ、薄くストライプが入っている程度であれば許容範囲です。

ビジネスの場なので清潔感は大切

夏はジャケットを着用しない場面が多くなり、シャツが目立ちます。シャツは白系が基本なので、アイロンをかけていなかったり、襟元が黄ばんでいたり、シミがあったりすると、すぐに分かってしまいます。

そのため、アイロンは必ずかけるようにしましょう。時間とお金に余裕があるのであれば、クリーニングに出すのもおすすめです。パリッとした仕上がりのシャツで清潔感を演出することができます。

繰り返しになりますが、男性の腕まくりはだらしない印象を与えますし、シワの原因にもなります。腕まくりをするのは避けましょう。

汗をかいたときの対策をしておく

いくらクールビズの服装をしても、暑い夏は汗をかく場面も多いです。特に、会社に向かうまでに汗をかいて、そのままインターンシップに参加するのは自分も相手も気持ちの良いものではありません。

そこで、制汗剤や汗拭きシートなどを持ち歩くことをおすすめします。ただ、香りの強いものは避けるようにしましょう。また、速乾性のあるインナーを選ぶことも汗対策になります。

クールビズの指定がないときの対処法

夏のインターンシップに参加する際に「クールビズ」の指定がないこともあります。その場合は、3つの対処法があります。

まずは、企業のホームページを確認しましょう。企業のホームページにクールビズを実施していることが明記されていれば、インターンシップに参加する学生もクールビズを適用して問題ありません。

ホームページにも「クールビズ」の記載がない場合は、人事担当者に直接問い合わせるようにします。できるだけ余裕を持って、メールで問い合わせるのが良いでしょう。電話は相手の時間を強制的に奪ってしまうので、急ぎでなければ避けるべきです。

最後は、無難にジャケットとネクタイを持参する方法です。ジャケットとネクタイを着用して参加してみて、ほかの参加者がクールビズの傾向であるならインターンシップの途中でジャケットとネクタイを脱いでも良いでしょう。きちんとした格好で参加してマイナスの評価になることはありませんので、迷ったときは着用することをおすすめします。

まとめ

夏に開催されるインターンシップでは、多くの企業がクールビズを指定しています。クールビズは夏を快適に過ごすためのスタイルであって、着崩して良いというわけではありません。基本はスーツスタイルであることを忘れずに、清潔感を意識した服装を選ぶようにしましょう。

参考

サマーインターンでの正しいクールビズの服装とは?先輩就活生の体験談あり|ゼロワンインターン

【インターンでのクールビズとは】男女別の注意ポイント|就活の未来

就活生必見!正しいクールビズの服装・マナーとはー男性編&女性編ー|Infraインターン

インターンのクールビズの服装って?気を付けるべきこととは|BIZREACH CAMPUS

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