クルーズ船感染対応「失敗だった」立民・阿部氏が政府批判

阿部知子氏

 横浜港に停泊中のクルーズ船「ダイヤモンド・プリンセス」で発生した新型コロナウイルスの集団感染を巡り、立憲民主党の阿部知子氏(衆院神奈川12区)が26日の衆院予算委員会で政府の対応を批判した。「これだけの感染者を出した。明らかに失敗だった」と訴えた。

 阿部氏は乗船者のうち、検査で陽性が確認されたのは691人以上に上るとし、「5人に1人近くが感染した。いかに濃縮した感染がクルーズ船の中で起きてしまったか」と問題視。菅義偉官房長官(神奈川2区)は「いろいろな批判はあろうかと思うが、3700人を超える56カ国の方のリスクを下げた上で対応するという中で、全力で取り組んできた」と理解を求めた。

 阿部氏は乗船者から死亡者が出たことにも触れ、「出掛ける時は元気にクルーズ船に乗ったはずだ。船内の医療体制の問題として認識すべきだ」と指摘。菅氏は「最大限配慮して対応してきたが、結果として亡くなる方が出たことはお悔やみ申し上げたい」と述べた。

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