20日、イギリスでポリマー製の新しい20ポンド札の流通が始まった。「インディペンデント」紙が伝えた。新札の顔はこれまでの経済学者アダム・スミスから風景画家のJ.M.W.ターナーへ。
イングランド銀行は、今後2週間のうちに国内のATMの半数に新札が出回るだろうとしている。
紙幣の裏に描かれているターナーの肖像画は、ロンドンのテート・ブリテン所蔵の、ターナーの描いた数少ない自画像から。
さらに表には、ターナーの愛した英南東部マーゲートの灯台が描かれ、それを囲む楕円状の形態はトラファルガー広場の噴水からとられているのだとか。
イギリスでは現金を使う機会がすっかり減ってしまったものの、来年は、暗号解読で知られるアラン・チューリングを冠した新50ポンド札が発行予定で、紙幣が廃れることは当分なさそうだ。