「ウーゴ」と学ぶ障害 盲導犬の理解深める教室 三浦

教室では、目が不自由な人の案内も体験した=三崎小学校

 盲導犬利用者で鍼灸(しんきゅう)師の抱井康夫さん(70)が26日、ラブラドルレトリバーの「ウーゴ」(2歳11カ月、雄)と共に三浦市立三崎小学校(同市三崎)を訪問し、盲導犬や視覚障害への理解を深める教室が開かれた。子どもたちは昨年1月から抱井さんの“3代目”の盲導犬を務めるウーゴと触れ合いながら、道に迷った人を見つけたときの対処法などを学んだ。

 抱井さんは視覚障害者にとって、好きな時に好きな場所へ行ける移動手段の一つが盲導犬であることを説明。障害物をよけたり段差を教えたりするが、目の高さが低いことが弱点といい、「トラックのサイドミラーに頭をぶつけることもある。道に自転車や車を止めてほしくない」と訴えた。

 子どもたちは「外でウーゴがトイレをするときはどうするのか」「どうやって買い物でお金を払うのか」など盛んに質問。ウーゴは、廊下で障害物をよけながら抱井さんと歩いたり階段の段差を知らせたりするなど、仕事ぶりも実演した。

 抱井さんは、目が不自由な人を案内する際には、まず「盲導犬ユーザーさん」「つえのおじさん」などと声掛けし、「段差がある」「曲がる」などと誘導してもらえると安心できると解説。「優しい気持ちで接して」と呼び掛けた。

 4年生約20人が参加。参加した児童(10)は「目が不自由な人が迷っているのを見たら助けてあげたい」と話した。

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