寒気が南下しにくい3月も全国的に高温傾向 北・東日本日本海側の降雪量は少ない 気象庁1か月予報

1か月予報(平均気温)。出典:気象庁ホームページ

 気象庁は27日(木)、向こう1か月(2/29~3/28)の天候の見通しを発表した。寒気が南下しにくく、暖かい空気に覆われやすいため、向こう1か月の気温は全国的に高く、北・東・西日本では、期間の前半はかなり高くなる見込み。また、北・東日本日本海側の降雪量は少ない見通しだ。

 北日本日本海側では、寒気の影響を受けにくいため、向こう1か月の降水量は平年並か少なく、日照時間は平年並か多い予想。また、沖縄・奄美では、気圧の谷や湿った空気の影響を受けにくく、高気圧に覆われやすいため、向こう1か月の降水量は平年並か少なく、日照時間 は平年並か多くなりそうだ。

1週目(2/29~3/6)

1か月予報(降水量)。出典:気象庁ホームページ

 北日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多く、北日本太平洋側では、気圧の谷や湿った空気の影響で、平年に比べ晴れの日が少ない見込み。
 東日本では、天気は数日の周期で変わり、太平洋側では、気圧の谷や湿った空気の影響で、平年に比べ晴れの日が少ない予想だ。
 西日本では、天気は数日の周期で変わり、気圧の谷や湿った空気の影響で、日本海側では平年に比べ曇りや雨の日が多く、太平洋側では平年に比べ晴れの日が少ない見通し。また、沖縄・奄美では、平年と同様に曇りや雨の日が多くなりそうだ。

2週目(3/7~3/13)

1か月予報(日照時間)。出典:気象庁ホームページ

 北日本日本海側では、平年と同様に曇りや雪または雨の日が多い見込みで、北日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い予想だ。
 東・西日本では、天気は数日の周期で変わり、太平洋側では平年と同様に晴れの日が多い見通し。沖縄・奄美では、気圧の谷や湿った空気の影響を受けにくく、平年に比べ曇りや雨の日が少ない見込み。

特に3月上旬は気温が高い傾向

高温に関する早期天候情報。出典:気象庁ホームページ

 気象庁は、(3/4~3/12)の期間は、沖縄・奄美を除く地域で、5日間平均気温が「かなり高い」確率が30%以上と見込まれると発表した。日本付近は大陸からの寒気の影響を受けにくい予想で、北海道では3/4頃から、東北は3/5頃から、関東甲信、東海、北陸、近畿では3/6頃から、中国、四国、九州北部、九州南部では3/7頃から高温傾向が顕著になる見通しとなっている。気象庁は、「高温に関する早期天候情報」を発表して、農作物の管理等に注意するよう呼び掛けている。積雪の多い山地では、なだれにも注意が必要だ。

3~4週目(3/14~3/27)

1か月予報(降雪量)。出典:気象庁ホームページ

 北日本日本海側では、寒気の影響を受けにくく、平年に比べ曇りや雪または雨の日が少ない見通し。北日本太平洋側では、平年と同様に晴れの日が多い予想だ。東・西日本では、天気は数日の周期で変わり、太平洋側では平年と同様に晴れの日が多くなる見込み。沖縄・奄美では、高気圧に覆われやすく、平年に比べ曇りや雨の日が少ない見通しとなっている。

早期天候情報とは

 原則として毎週月曜日と木曜日に、情報発表日の6日後から14日後までを対象として、5日間平均気温が「かなり高い」もしくは「かなり低い」となる確率が30%以上、または5日間降雪量が「かなり多い」となる確率が30%以上と見込まれる場合に発表される。

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