街を彩る「つるし飾り」 JR北鎌倉駅周辺で約100カ所

「それぞれのつるし飾りを楽しんで」と話すメンバー=鎌倉市山ノ内

 冬の北鎌倉を盛り上げようと、地元住民が企画した「北鎌倉 つるし飾りのある街」が、3月29日まで開かれている。10回目の今年はJR北鎌倉駅(鎌倉市山ノ内)を中心に、南北約2.5キロにわたり店舗軒下など約100カ所で、色とりどりの飾りが早春の街を彩る。

 つるし飾りは、千代紙や卵の殻などで作ったものや、帽子作家はミニ帽子、表具師は七福神、北鎌倉女子学園は新たな制服をモチーフにした飾りなど多彩だ。参加店の半数以上が独自作品で盛り上げている。

 住民有志が「自由な発想で参加して」と地元の人形作家らに呼び掛けて2011年に始まった企画。「お客さんとの会話が弾む」などと店主や来訪者からも喜ばれ、当初の70カ所から参加の輪も広がってきた。

 ギャラリー蔵屋(同市山ノ内)では8作家の作品を展示し、友人と訪れた横須賀市の角井いづみさん(62)は「発想豊かな世界観に感動した」と喜んでいた。

 主催の「北鎌倉つるし飾り委員会」の川上靖治さん(83)や斎藤博子さん(78)は「自然豊かで静かな街並みを散策し、それぞれの飾りを楽しんで」と話す。飾りを作るワークショップもある。問い合わせは事務局電話0467(22)4693。

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