ホンダ 新型フィット(4代目) 徹底解説 Vol.2|5つの中から最もオススメなグレード(タイプ)をご紹介

ホンダ 新型フィット(4代目)

1.3とe:HEV(ハイブリッド)、実質的な価格差は約32万円

ホンダ 新型フィットのグレードを選ぶ時は、まず1.3リッターガソリンエンジン(ノーマル)か、e:HEV(イー・エッチイーブイ:ハイブリッド)かを決める必要がある。

※ハイブリッド&1.3リッターガソリンエンジンの違いなど、詳細は後日Vol.4で徹底解説するので要チェック!

ハイブリッドモデルe:HEVの価格は、大半のグレードでノーマルエンジン(1.3リッターガソリン)に比べて34.98万円高い。購入時に納める環境性能割と自動車重量税の合計額は、ホーム同士の比較でe:HEVが3.08万円安いため、実質差額は約32万円だ。

モトを取るのは難しいが…ハイブリッドを選ぶ利点は他にも

ホンダ 新型フィット(4代目) FIT BASIC(ベーシック)[1.3L]
ホンダ 新型フィット(4代目) FIT e:HEV CROSSTAR(クロスター)[HYBRID]

そこで実用燃費をWLTCモード、レギュラーガソリン価格を1L当たり150円と想定し、新型フィットの概算コストを出してみよう。

ノーマルの1.3リッターガソリンエンジン(WLTCモード燃費は20.2km/L)の走行コストは1km当たり7.4円。対するハイブリッドのe:HEV(28.8km/L)は5.2円だ。

e:HEVが燃料代の節約でガソリンモデルとの実質価格差を取り戻せるのは、14~15万kmを走った頃ということになる。

ノーマルのガソリンエンジンも燃費が良いため、価格差のモトを取り戻すのは困難だ。しかしe:HEVは動力性能が高く、加速も滑らかで静粛性も優れている。

予算に余裕があり、高速道路を使った長距離移動の機会が多いのであれば、性能や機能の面からe:HEVも検討してはいかがだろうか。

最もオススメなのはどれ!? 新型フィット、5つのタイプを比較

ホンダ 新型フィット(4代目)

5つに分かれるグレード選びは、好みに応じて決めれば良い。

その中で迷ったらまずおススメしたいのはHOME(ホーム)だ。

Vol.1「5つのグレード(タイプ)の特徴を分析!」はこちらから

ホームの1.3リッターガソリンエンジン車の価格は171.82万円で、ベーシックに比べると16.6万円高いが、オプションのフルLEDヘッドライト(7.15万円)が標準装着され、エアコンもフルオートタイプになり、シート生地も上級化する。また、満足感は価格差以上に高い。

ホンダ 新型フィット(4代目) FIT HOME(ホーム)[1.3L]
ホンダ 新型フィット(4代目) FIT HOME(ホーム)[1.3L]

そして1.3リッターのホームにオプションのアルミホイール(6.6万円)とホンダコネクト&ナビ装着用パッケージ(4.95万円)を加えると183.37万円になる。

キャラの立った多彩なグレードの中から選ぶ楽しさ

これらの装備をもとから標準装着する1.3リッターのNESS(ネス)が187万7700円、CROSSTAR(クロスター)は193万8200円、LUXE(リュクス)が197万7800円だから、ホームとの価格差は意外に小さい。特にSUV風のクロスターとプレミアム感覚のリュクスは、魅力のある個性派グレードだ。

各グレードは、上下ではなく並列の関係にあるので、好みに応じて選び分けられる。新型フィットは従来と同様、実用的なコンパクトカーだが、さらに個性的なグレードを揃え、選ぶ楽しさを増したことが注目される。

[筆者:渡辺 陽一郎/撮影:茂呂 幸正・Honda]

>>次回VOL.3は新型フィットの特徴的なデザインとパッケージング・居住性を徹底分析! お楽しみに!

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