長崎商高 学科の再編検討 新年度以降 市議会一般質問

 定例長崎市議会は27日、一般質問が始まり、3人が登壇。長崎市は新年度以降、泉町の市立長崎商業高(柴田幸穗校長、710人)の学科再編を検討する考えを明らかにした。
 岩永敏博議員(自民創生)の質問に、橋田慶信教育長が答えた。
 同校は現在、情報国際ビジネス科だけを設置。1年次は全員が共通科目を学び、2年次からは各生徒の興味・関心に応じて、流通ビジネス▽情報ビジネス▽会計ビジネス▽国際ビジネス-の4分野と、進学コースに分かれて学習している。
 市教委学校教育課によると、高校で2022年度の新入生から順次適用される新学習指導要領では、「商業編」に経済のグローバル化や情報通信技術(ICT)の進歩などに対応する科目が新設された。こうした学習内容の変更などを受け、市は新年度以降に同学科の再編について検討を始めるという。
 橋田教育長は「(情報国際ビジネス科は)今後の長崎を担う人材育成を意識した特色ある学科へと進化する段階に来ている。今後の長崎商高の在り方について、有識者などから幅広く意見を聞く機会を検討したい」と述べた。

© 株式会社長崎新聞社