「もう一度見たい」世界の街道を厳選 番組10年で企画展

会場では過去の放送をダイジェストにした映像も放映されている=横浜市中区

 世界各地の街道を訪れる紀行番組「世界の街道をゆく」(テレビ朝日、月~金曜、午後8時54分~)が昨年10月に、放送10年目を迎えたことを記念した企画展「世界の街道をゆく ─10周年記念写真展」が27日、放送ライブラリー(横浜市中区)で始まった。視聴者の「もう一度見たい」という声に応え、厳選した25街道を写真500点と映像で展示している。

 番組はその地で暮らす人々の表情や、豊かな自然を写真と映像で展開。アパルトヘイト(人種隔離)政策を撤廃したネルソン・マンデラ元南アフリカ大統領の死去から2週間後の2013年12月に同国を訪問した際は、マンデラ氏の遺影に花を手向ける白人親子の姿を撮影。変化していく国の様子を目の当たりにできる。バッハ、ベートーベン、ブラームスら偉大な作曲家のゆかりの地(ドイツ)を紹介するパネルからは、歴史ある建物などから、街に根付く音楽文化を感じられる。

 プロデューサーを務める新谷拓也さんは「世界一周旅行をしているような気持ちで、企画展を巡ってほしい」と話している。

 4月5日まで。午前10時~午後5時。入場無料。月曜休館。問い合わせは、同ライブラリー、電話045(222)2828。

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