悠遊カードを利用しても2割引にならない!?台北MRTの新たな割引制度をレポート【台湾】

2020年2月より、台湾の交通系ICカード・悠遊卡(ヨウヨウカー)を使って台北MRTを乗った場合の割引のされ方が変更となりました。以前は悠遊卡で台北MRTに乗った場合、全て2割引になっていたと思います。どんな風に変わったのか、新たな割引制度について実際の体験を含めてお知らせします。

悠遊卡(ヨウヨウカー)ってどんなカード?

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悠遊卡(ヨウヨウカー)とは台湾の交通系ICカードのことで、日本のSuicaやPASMOのようなものです。切符を購入しなくても、チャージ済みのカードを改札機にかざすだけで電車にもバスにも乗ることができます。観光にとても便利なので、既に一枚持っているという方も多くいらっしゃると思います。

以前は悠遊カードを使えば台北MRTの運賃がいつでも2割引だった

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以前は悠遊卡を使って台北MRTに乗車した場合、距離や回数に関わらず全て2割引となっていました。この割引方法が、2020年2月より変更となったのです。

新しい割引制度はどうなっている?

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新しい割引制度は、乗れば乗るほど料金が割引かれる仕組みとなっています。その月ごとに11〜21回乗ると10%、21〜31回で15%、31〜40回で20%、41〜50回で25%、51回以上で30%割引となり、翌月1日以降最初に改札を通った際に割引分の金額がカードに自動入金されます。自動入金される有効期限は6ヶ月です。

往復で2回台北MRTに乗ったなら、2回とカウントされます。例えば月20日台北MRTで通勤した場合、合計40回乗ることになるため、20%分が翌月以降最初に台北MRTに乗った時に自動入金されます。

悠遊カードで2020年2月以降に台北MRT乗ってみた感想

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実際に自分の悠遊卡を改札でかざして乗車してみたところ、モニターにカードの残額とその月に何回改札を通ったのかが表示されました。運賃は当然、通常料金で引かれています。今までは2割引後の金額で引かれていたので、ちょっと割高感を感じます。

でも、もし今月中に合計11回以上台北MRTに乗れば、来月最初に改札を通る時に割引分が自動入金されているはずです。今月あと一回乗れば割引が適用される! なんていう状況になったら、用事はなくてもMRTに乗った方が、トータルではお得になるのかもしれませんね。

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今までは全て2割引だったのが乗車回数によって割引されるようになった上、割引金額が入金されるのが翌月以降であるため、ほとんどの観光客の方は割引を受けることができないかもしれません。MRTに乗るたびに切符を買わなくていいのは便利ですが、悠遊カードを新規で買うべきかどうかは、新たな割引制度を考慮に入れた上で決定する方がよいでしょう。

旅行プランによっては台北メトロのフリーパスや、桃園空港MRT線の往復券と台北MRT48時間券・72時間券がセットになった「桃園メトロ割引乗車券」というチケットなどを活用する方が、お得に乗りこなせるかもしれません。

参考サイト:

臺北大眾捷運股份有限公司

https://www.metro.taipei

Metro Taipei

https://m.metro.taipei/jp/Default.asp

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