マグナフレックス搭載のアジングロッド。機能的個性で勝負のルナキア6102S−MLT(テンリュウ)by編集Fの暴走インプレ

テンリュウのライトゲームブランド。高品質ジャパンメイドロッド。

良質国産ロッドを販売するテンリュウの虎の子ライトゲームブランドが「ルナキア」。ジャパンメイドの技術力を生かして、マグナフレックスと呼ばれる製法でティップを仕上げたルナキア6102S-MLTに今回は注目します!

リアクションの釣りを意識したモデル? ルナキア6102S-MLT

最近のアジングロッドのトレンドというか常識のひとつはソリッドティップ採用モデル。これがスタンダードになっていますよね。テンリュウの場合は、釣り方によってソリッドかマグナフレックスか通常のチューブラーかを使い分けてモデル化している感があります。

テンリュウのライトゲームブランド。高品質ジャパンメイドロッド。

カタログ解説ではリアクションの釣りを意識したアジングロッドということなのですが、たしかに全体的なテーパー感や張り具合、ティップの曲がり方を鑑みるとルアー操作性、追従性に特化している感じはいたします。

でもマグナフレックスという異なる素材(単純な弾性違いだったり、カーボンとグラスだったり)をテンリュウ独自の製法でつなぎ合わせた独自ティップもあり、通常のカーボンティップよりかは柔軟性に富む特徴を得ています。

CONCEPT|TECHNOLOGY|TENRYU Fishing Catalog|フィッシング ロッド カタログ

ルナキアに採用されているマグナフレックスは、異なる弾性率のカーボンを繋ぎ合わせたCarbon Flex(カーボンフレックス)タイプであることがわかりますが、確かに、チューブラーでありながらかなりの柔軟性を持った繊細なティップで、アジングで使う、軽いジグ単もさばけるフィネス感は持ち合わせています。が、チューブラー独特の張りもあるので、ダイレクトな操作感もあり、標榜通りのリアクションを意識したアジングシーンにはもってこいかと思われます。

フォールを意識した静な釣りが多くなりつつあるアジングシーンではありますが、ややステータス的には動に振っている設計で、1本で器用に立ち回れるアジングロッドと評しても良いでしょう。

技術力には定評のあるテンリュウ。そのなかの独自技術採用ロッドですから、ありきたりじゃ満足できない諸兄は、購入候補に入れるのも大いにアリなのではないでしょうか。そんな色物じゃありませんしね!

軍用機で例えるとF-18ホーネット的な.....。そんなイメージを勝手にもっております。

30g負荷のベンディング
200g負荷のベンディング。30gもそうだが、ソリッドティップの特徴的な喰い込み方、曲がり方を見せないだけでも尊い気はします。それこそがアジングロッドの個性。この個性が生きる局面はありそうだ。

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