これぞ名将!
現在アトレティコマドリードを指揮するディエゴ・シメオネ監督。
堅い守備と縦に早いカウンターを得意とし、2011-2012シーズン途中から9年という長期政権を築いてきました。
資金面では決して裕福とは言えないアトレティコマドリードが、安定してリーグ上位・トーナメントでも結果を残しているのはシメオネ監督の力量が大いに影響しているでしょう。
そんなシメオネ監督へのインタビューで、彼の戦術構築について取り上げられていましたのでご紹介します。
シメオネの戦術構築
どのシステムが一番好きか?という問いに対してシメオネは「それは勝てるシステムだ」と一蹴。
ただの冗談ではなくて、その理由もしっかりとしていました。
勝つためにどの選手を軸にするかをいつも見ます。
最初はファルカオでした。
ファルカオのためにどうするか? それはクロス中心の攻撃。
その次はビジャとジエゴコスタがいました。
リーグ優勝した時は特に攻撃面を考えるとコスタの方がより重要だった時代で、カウンターを武器にしていました。なぜならコスタはカウンターでは怪物だから。
その後はグリーズマンがきました。
攻撃ポジショニング適性を高め、スペースを使う上手さを含めてカウンターもしていました。
こうやって変化してきました。
シメオネの考えるサッカーは、監督の持つサッカー理論を選手たちに体現させるのではなく、チームメンバーの軸をあらかじめ決めたうえで、一番勝てるシステムへと変化させていくことでした。
選手の特徴をしっかりと活かす戦術構築が出来たからこそ、バルセロナとレアルマドリーという2強を抑えてリーグ制覇も成し遂げられたのだと感じました。(2013-2014シーズン)