春恒例の「鎌倉まつり」中止に 新型コロナで観光協会

「鎌倉まつり」中止を発表する大森会長(右から2人目)ら=鎌倉市御成町

 鎌倉市観光協会は28日、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、今年で62回目を迎える毎春恒例の「鎌倉まつり」(4月12~19日)を中止すると発表した。

 鶴岡八幡宮(同市雪ノ下)などを会場に、甲冑かっちゅうを身に着けた人々によるパレードや流鏑馬やぶさめ披露などが執り行われる伝統行事で、延べ約5万6千人が訪れたという。

 会見した市観光協会の大森道明会長は「感染が拡大し、終息を見通せない中、開催は困難と判断した。来年以降は、さらに皆さんに楽しんでいただける充実したイベントにしたい」と述べた。

 また三浦市は同日、社会教育講座やお笑いライブなど市が開催を周知している計52件の行事やイベントの中止・延期状況をまとめた。市のホームページなどで一覧を掲載する予定という。

 同市は老人福祉保健センター(同市三崎町諸磯)を3月2~31日、臨時休館とするほか、5月10日に予定していた市職員採用試験の延期も決めた。

 横須賀市も、市内6カ所の老人福祉センターを3月13日まで、市立青少年会館と市内14カ所の青少年の家は同3日から25日まで休館とする。

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