五つの護摩をたき、燃え盛る炎に無病息災などを祈る「五壇(ごだん)護摩」が28日、神奈川県伊勢原市の大山中腹にある大山寺で執り行われた。参詣者約70人が、全国でも珍しい儀式を見守った。
同寺によると、真言密教の儀式で、積み重ねた護摩木を燃やし、高く舞い上がる炎が煩悩を断つとされる。ほら貝の音とともに本堂に姿を現した僧侶たちは、不動明王や弘法大師、開山良弁大僧正像の前に座り、経を読んだ。炎が高さ約70センチまで上がると、参詣者は手を合わせ、一年の無事を祈った。
海老名市に住む男性会社員(39)は「資格試験の合格を祈願した。荘厳な雰囲気で、今年も頑張ろうという気になる」と話した。