さらば石炭列車 130年の歩みたどる写真展

姿を消すことになった国内最後の石炭列車=川崎市川崎区

 3月のダイヤ改正で姿を消す石炭輸送列車にスポットを当てた写真展「130年間ありがとう 石炭列車」が1日、おだわら市民交流センターUMECO(神奈川県小田原市栄町)で開かれる。小田原鉄道歴史研究会の主催。入場無料。

 石炭列車は1882年に北海道で始まり、最盛期には全国にあったがエネルギー革命後は減っていった。現在は川崎市と埼玉県熊谷市を結ぶ列車のみだが、この列車も3月のダイヤ改正に合わせて廃止となる。同会は本紙(1月10日付)でこれを知り、同展を企画したという。

 会場には鉄道写真家の北川和夫さんが撮影した北海道や九州の石炭列車や、同会の小室刀時朗会長が撮影した川崎市内を走る様子など約25点を展示する予定。小室会長は「日本の国を支えた燃料を輸送した列車。仕事ぶりに思いをはせてほしい」と来場を呼び掛けている。

 午前10時~午後6時。問い合わせは、小室会長電話070(6645)5877。

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