レッドブル・ホンダF1のマックス・フェルスタッペンは、2020年F1シーズン前の6日間のテスト期間のなかで行ってきた作業には満足しており、開幕戦への準備をしっかり整えることができたと語った。
「準備が整ったと感じる。いい準備作業ができた。試したいと思っていたことをすべて試したし、マシンの感触はいい」とプレシーズンテスト最終日を終えたフェルスタッペンは語った。
「(開幕戦の)メルボルンでもそれが変わらないことを願っているけれど、実際どうなのかは、走ってみるまで分からない。でも僕としては、全体的に見て不満はないよ。もちろん、改善すべき点はいつだってあるものだし、マシンが完璧ということはあり得ないんだけどね」
2020年、レッドブル・ホンダとフェルスタッペンは、メルセデスやフェラーリと戦い、F1タイトルを獲得することを目指していく。レッドブルは開幕戦でメルセデスに戦いを挑めるという感触を持っているかと聞かれ、フェルスタッペンは次のように答えた。
「しっかり準備はできた。僕らにとってはそれがとても重要なことだ。この作業がメルボルンで高い競争力を発揮することにつながればいいなと思っている」
■「乗ったことがない人には分からない」フェルスタッペン、RB16への懸念を打ち消す
テスト最終日、フェルスタッペンのタイムはメルセデスのバルテリ・ボッタスに続く2番手だった。しかし、実際に速さの面でどちらが上なのか、予測するのは難しい。ボッタスはベストタイム1分16秒196を最もソフトなC5タイヤで出したのに対し、フェルスタッペンは0.073秒差の1分16秒269を、ひとつハード寄りのC4で出している。さらに、フェルスタッペンは、セッション終盤のファストラップでは、最初のふたつのセクターではボッタスのタイムを上回っていた。
「長々とロングランをしているよりも、ああいう風に速く走る方がずっと楽しい」とフェルスタッペンは言う。
「とてもうまくいったと思う。僕らは一番ソフト寄りのタイヤで走っていたわけじゃない。マシンバランスもいい感じだった」
テスト期間中、フェルスタッペンは何度かスピンを喫し、チームメイトのアレクサンダー・アルボンもテスト最終日にコースオフをしていたことから、今季型レッドブルRB16にはナーバスな部分があるのではないかと考える者もいる。しかしフェルスタッペンはその見方を否定した。
「(そういうことを言う)彼らはこのクルマで走ったことがない。だから分かるはずがないよ」とフェルスタッペンは言う。
「コントロールを失った時は確かにあったし、少しついてなかった。でもそれは、僕らがプッシュしていたからだ。僕としては、開幕する前にテストの段階で、マシンの限界を見つけたいと思っていた。開幕戦になって何か問題が発覚するよりいいからね」
心配はしていないということかと聞かれ「全く心配していない」とフェルスタッペンは断言した。
「もちろん、これからも努力し続け、改善を目指していく必要はある。それでも今の段階でとても感触がいいので、ハッピーなのも確かだよ」
レッドブル・ホンダは開幕戦で勝利を狙えるマシンを作ったと思うかと問われたフェルスタッペンは、「それは実際に走ってみないと分からない。今の段階では何ともいえないよ」と答えた。