長崎県が依存症対策 長崎大病院など3機関選定 専門医療や研修担う

 パチンコなどのギャンブルやアルコール、薬物などの依存症対策として、長崎県は28日、専門的な医療を提供する「依存症専門医療機関」と、医療機関に研修を実施し依存症に関する情報を発信する「依存症治療拠点機関」に、長崎大学病院(長崎市坂本1丁目)など3機関を初めて選定した。
 選定されたのは、専門医療機関が、アルコール健康障害の三和中央病院(長崎市布巻町)、ギャンブル等依存症の長崎大学病院、松元リカバリークリニック(長崎市勝山町)。治療拠点機関はギャンブル依存症の長崎大学病院。
 長崎県障害福祉課によると、専門医療機関と治療拠点機関は、保険医療機関の申請に基づいて知事が選定する。
 長崎県は、国のギャンブル等依存症対策基本法に基づき「県ギャンブル等依存症対策推進計画」(2020~22年度)を策定。専門医療機関は県内八つの医療圏で各1カ所以上、治療拠点機関は県内1カ以上、それぞれ選定することを目指している。
 長崎県障害福祉課は「地域で適切な医療を受けられる体制づくりに寄与していきたい」としている。

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