「どこにも売っていない」 長崎県内でも品切れ目立つ トイレットペーパー・ティッシュなど買い占め

トイレットペーパーなどが売り切れとなった商品棚=西彼長与町内

 新型コロナウイルスの感染拡大に関連して、長崎県内でもトイレットペーパーやティッシュペーパーなどの買い占めが発生し、ドラッグストアや量販店などでは品切れが相次いでいる。各店舗では「一家族1点限り」などの制限を設けて対応しているが、消費者は「どこにも売っていないので困る」と戸惑っている。
 西彼長与町の量販店では28日午前中からトイレットペーパーなどを買い求める客が急増したという。29日も開店前に一部の商品を入荷できたが、昼までに完売。その後も客からの問い合わせが相次いだ。
 担当者は「入荷しても商品棚に並べる前にお客さんが手に取っていくような状況」と想定外の事態に驚く。店では今後も予定通りに入荷できるとメーカー側から聞いており、担当者は「しばらくは混乱が生じるかもしれないが、冷静に対応したい」と話した。
 長崎市内のドラッグストアでは、店頭にわずかに残るティッシュやトイレットペーパーを次々に客が買い求めていた。50代の女性は「ニュースではデマだと言っているが、スーパーもコンビニもどこも売っていないので困っている。他の人がみんな買っていくのを見ると、思わず手に取ってしまう」と話した。

●関連記事

・西海市がマスク提供 品薄受け市民へのリスク軽減

・新型コロナ 雲仙小卒業式、規模縮小せず 閉校や小規模校を考慮

© 株式会社長崎新聞社