【MLB】アストロズとヤ軍コールは「飛び道具」を使用? バウアーが衝撃発言「僕にはわかる」

レッズのトレバー・バウアー【写真:Getty Images】

「つまりアストロズは分析技術の面で最先端を走っていて」回転数の“有識者”バウアーが指摘

 サイン盗み騒動で非難を浴びるアストロズ。米紙「NYポスト」はサイン盗み以外にも、アストロズが不正行為を行っていたのではないかという声が球界で増えていると言及している。そんな中、レッズのトレバー・バウアー投手は米メディア「プレーヤーズトリビューン」で“疑惑”に独自の見解を語っている。

「NYポスト」によると、アストロズがボールの握りを良くする目的で“物質”を使用していたのではとの不満が球界であがっているという。そうすることで投球の球速と変化量の向上につながる回転数を上昇させることができるとしている。

 バウアーは「僕は直球の回転数を増やす方法を見つけ出そうとしている。けど8年たった現在でも、使用禁止物を使う以外に(方法を)何も発見できていない」と、トレーニングでは回転数が上がらなかったことを明かし、その上で「僕の推測では、球界の70%の投手が何かしらの禁止物を使っていることだろう」と衝撃発言を口にしたという。つまり球界で多くの不満の声があがっているにもかかわらず、多数が同じことをしているというのだ。

「球団によって、その活用方法を熟知しているかしていないかというだけのことだと思う。つまりアストロズは分析技術の面で最先端を走っていて、彼らなら飛び道具としての使い方を心得ている」

「僕にはわかる」ヤンキースの剛腕コールを暗に批判? 本人は疑惑を否定

 さらにバウアーは「ある球団では平均2200回転/分の“良い投手”が、アストロズに移ったら2600~2700回転/分の球を投げているとなれば、実際には何が行われていたのか僕にはわかる」と暗に“誰か”を非難した。それに対し「NYポスト」は、昨季アストロズで20勝(5敗)を挙げ、今季ヤンキースに移籍したゲリット・コール投手の直球の回転数を掲載。パイレーツに所属した2017年には2164回転/分だったが、翌年アストロズでは2379回転、昨年は2530回転だったことを指摘した。バウアーの話した回転数とまでは行かないまでも、かなりの成長である。

 一方コールは、「回転数の最大値を増やす方法に関して、ブレント(アストロズ投手コーチ)たちは素晴らしいヒントを与えてくれる。誰から噂が広まっているのか僕にはわからない。回転数を増やす方法は色々あると感じている」 とやんわり疑惑を否定した。

 コールの言う通り、回転数はトレーニングで向上できるもので、バウアーがそれを知らないだけかもしれない。しかしこれまでの“悪さ”があるだけに、バウアーの意見は波紋を呼びそうだ。(Full-Count編集部)

© 株式会社Creative2