オリオールズ・デービスが3試合連発 打率.714、OPS2.818

昨季のクリス・デービス(オリオールズ)が、メジャーリーグの連続打席無安打記録と連続打数無安打記録を塗り替える最悪のスタートを切ったことは広く知られている。7年1億6100万ドルという大型契約を結んでいることもあり、デービスのことを「大型不良債権」と揶揄する声も少なくないが、復活を目指す今季、本塁打王2度の実績を誇るスラッガーは、まだオープン戦ではあるものの、最高のスタートを切った。

日本時間3月1日に行われたマーリンズとのオープン戦に「5番・一塁」でスタメン出場したデービスは、1回裏の第1打席で四球を選び、2回裏の第2打席で右中間への3ラン本塁打。デービスは同26日のレイズ戦、同28日のパイレーツ戦でも一発を放っており、3試合連続本塁打となった。ここまでオープン戦4試合に出場して3本の本塁打を放っているデービスだが、デービスが4試合のスパンで3本の本塁打を放つのは2017年5月以来。オープン戦の本塁打ランキングでトップタイに立ち、打率.714、出塁率.818、長打率2.000、OPS2.818という最高のスタートとなっている。

デービスは「ここまでの結果は良い感じだね。ここ数年間は苦しいシーズンが続いていたから、今季は良いスタートを切りたいと考えていたんだ」と自身が残した結果に満足している様子。ただし、「まだオープン戦だよ。まだまだ成し遂げなければならないことはたくさんあるし、取り組んでいかなければならないこともたくさん残っている」と決して慢心しているわけではない。

昨季終了後には残りの契約を破棄して現役を引退することも考えたというデービスだが、自分を信じてオフのトレーニングに取り組んだ結果、ここまでは満足のいくパフォーマンスを披露することができている。「僕にはまだやらなければならないことがある」と完全復活に向けて意気込むデービス。今季こそは、2013年に53本塁打、138打点、2015年に47本塁打、117打点を叩き出した豪打がよみがえるかもしれない。

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