【MLB】“リアル二刀流”大谷翔平をNY紙が徹底特集 「話題がまたホットになってきた」

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

マドン監督は“リアル二刀流”の可能性を示唆「彼が良くなったら、そうしたい」

 今季は二刀流として投打での活躍が期待されるエンゼルスの大谷翔平投手。28日(日本時間29日)に行われたオープン戦で待望の初安打を放つなど順調な調整を続けている。知将として知られるジョー・マドン新監督が大谷を今シーズンどのように起用するかにも注目が集まっている。

 2018年に二刀流として活躍した大谷は“リアル二刀流”としての出場した試合はない。NPB時代に遡ると、日本ハム時代には計14試合で投打同時に出場し、通算成績は投手で9勝1敗、防御率1.28。打者では打率.286、1本塁打、5打点の成績を残している。マドン監督は今季中の“リアル二刀流”での起用については「もちろん(検討する)。そうすれば年間さらに50打席ほど増えることになる」と前向きな姿勢を示していた。

 米紙「ニューヨーク・ポスト」は「エンゼルスのショウヘイ・オオタニは、ア・リーグの球場でも2つの仕事をこなすかもしれない」として、マドン監督が考える、投手として投げながらも打席に立つ“リアル二刀流”での出場可能性について特集している。

 指名打者制度を採用していないナ・リーグの球場で大谷が投手として先発した際には、必然的に打者としても打席に立つことになる。その際に指揮官はなるべく多く打席に立つ機会を与えるために先頭打者での起用を思い描いている。

 さらに、指名打者制度を採用するア・リーグ球場での試合においても同様の起用法を検討しているようだ。その場合、指名打者を使用せずにスタメンを組むことになるがこれについて「彼が良くなったら、そうしたいと思っている」と、マドン監督が発言したことを紹介。さらにこう続けている。

「彼は、他の誰とも違っている。彼は、球界で最高の投手になるかもしれない。それと同時に、最高の打者にもなる可能性がある。彼の腕が、どれくらい耐えれるかにかかっている。私は、彼が健康になれば、大丈夫だと思っている」

キャラウェイ投手コーチも投打の才能を絶賛「私が見る限りでは、彼のルーティンは完璧」

 ミッキー・キャラウェイ投手コーチも「私が見る限りでは、彼のルーティンは完璧だ」と絶賛。「彼は、ある日は打者として、ある日は投手としてプレーしなければいけないのだから。彼はとても勤勉だ。そして、素晴らしい才能がある。スキルの練習する時間がなかなか取れなかったり、他の選手がする練習の半分しか出来なかったりするけど、彼は、本当に才能があるから、他よりも秀でることができる」と投打での大谷の才能に太鼓判を押す発言をしたことも紹介している。

 記事では、マドン監督が望んでいることが現実に起こるかは分からないとしつつ、エンゼルスがナ・リーグ球場で行われる試合でより多く大谷に先発をさせることを検討しているとした。

 ヤンキースは、大谷のメジャー挑戦時、二刀流右腕の獲得に自信を持つも蓋を開けてみれば最終候補にも残ることが出来ず争奪戦に敗れた。そのため度々、ニューヨークメディアでは“逃した魚”の大きさを皮肉交じりに報じることが多い。

「二刀流の話題がまたホットになってきた。1人の男が、こんなにも異なった2つのことをメジャーリーグで頻繁に行うことができるのだろうか?」

 今回の特集では二刀流右腕の活躍を疑問視した言葉で締めくくっている。大谷には今季、“リアル二刀流”としてニューヨークメディアが掌返しするような活躍を期待したい。(Full-Count編集部)

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