【MLB】筒香嘉智、2打席凡退の前田健太の制球力に“脱帽” 「切れ、制球力が凄い…」

ツインズとのOP戦で先発出場したレイズ・筒香嘉智【写真:Getty Images】

「2番・左翼」で出場の筒香は3打数無安打、6回の守備から退いた

■レイズ 8-2 ツインズ(オープン戦・日本時間2日・ポートシャーロット)

 レイズの筒香嘉智外野手が1日(日本時間2日)、ポートシャーロットでのツインズとのオープン戦に「2番・左翼」で出場。左飛、右飛、空振り三振で3打数無安打に終わった。6回の守備から退いた。前田健太投手との“日本勢対決”は2打数無安打だった。オープン戦の成績は12打数4安打1本塁打、打率.333。筒香は前田との対戦を「楽しかった。切れ、コントロールが凄い」などと振り返った。

 1回裏無死一塁で迎えた第1打席は、カウント1-2から5球目の沈む変化球を打たされて左飛。2回2死で迎えた第2打席はカウント0-2からのスライダーをとらえたが、右飛に終わった。「前田さんとアメリカで対戦出来て楽しかったです。ボールの切れは日本の時と同様に凄いし、こっちの投手ではなかなかいないコントロールだと思いました」と語った。

 第1打席は低めの変化球に体勢をやや崩された。第2打席では2球目のハーフスイングを空振りと判定され、4球目の高めのスライダーをとらえたものの右飛に倒れた。

 筒香は「(第1打席で凡退した変化球は)途中まで真っ直ぐに見える。真っ直ぐに見えて最後に沈むので打者から見たら嫌なボール」と指摘。第2打席は「ミスショットです」と振り返った。また、ハーフスイングについては「(空振りに)取られやすいイメージ。気にしすぎると打てるボールがワンテンポ遅れる怖さがある。そこは変えずにやっていこうと思います」と語った。

 前田が広島のエースとして君臨していた当時、筒香は横浜・DeNAでレギュラーの座をつかみスターの座を駆け上がっていた頃。日本時代の対戦成績は48打数9安打、打率.188。対戦成績も前田が圧倒している。「実力もないのに試合に使ってもらって(前田と)対戦したときは強烈な印象があった。ここで対戦できて光栄です」とうなずいた。

 収穫もあった。「なかなかいないと思いますけど、中には前田さんくらいコントロールがいい投手もいると思う。今日の対戦を参考に次につなげたいです」。

 2打席凡退を糧に前を向いた筒香。前田との対戦で得たものは大きかったようだ。(木崎英夫 / Hideo Kizaki)

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