MLB公式サイトがMVP候補トップ20を選出 19位に大谷翔平

日本時間3月2日、メジャーリーグ公式サイトでは、ウィル・レイッチとマイク・ペトリエロの2人が2020年シーズンのMVP候補トップ20を選出する特集記事を公開した。「MVPを取ってほしい選手」ではなく、あくまでも「MVPを取る可能性が高そうな選手」が選出されており、総合指標WARが高い選手を単純に選んだわけでもないと記されている。また、今回はリーグ別ではなく、両リーグから20人を選出する形がとられている。

1位に選ばれたのはマイク・トラウト(エンゼルス)。今年8月にようやく29歳になるトラウトだが、すでに3度のMVPを受賞しており、ペトリエロは「史上最高の選手になる可能性が極めて高い」と絶賛。過去3年間は故障によりフル出場できておらず、また、エンゼルスは2014年以降ポストシーズンに出場できていないが、トラウトのMVP受賞を阻む理由はこれくらいの些細なことしか見当たらない。ペトリエロは、ムーキー・ベッツ(ドジャース)がナショナル・リーグへ移籍し、アーロン・ジャッジ(ヤンキース)は健康面に問題があり、アレックス・ブレグマン(アストロズ)やその他のアストロズの打者は「ある問題」によって成績を落とす可能性があるとし、ライバルが競争力を落としていることもトラウトのMVP受賞を後押しすると指摘している。

2位には昨季41本塁打&37盗塁をマークし、「40-40」のみならず史上初の「50-50」を目標に掲げるロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)、3位にはブリュワーズ移籍後2年連続で超ハイレベルな打撃成績を残し、昨季は「40-30」を達成したクリスチャン・イェリッチがランクイン。昨季のナショナル・リーグMVP受賞者であるコディ・ベリンジャー(ドジャース)は6位に選出された。トップ20には当然のように球界を代表するスター選手の名前が並んでいるが、そんななか、19位には大谷翔平(エンゼルス)がランクイン。ペトリエロは「ノーラン・アレナード(ロッキーズ)やジェイコブ・デグロム(メッツ)も候補だった」としつつも、「大谷のポテンシャルに夢を見ることにした。一流打者として450打席、一流投手として100イニングに出場すれば、投票者たちはMVP候補として考慮せざるを得ないだろう」と記している。

レイッチとペトリエロが選出したトップ20の顔ぶれは以下の通り。

1位 マイク・トラウト(エンゼルス)
2位 ロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)
3位 クリスチャン・イェリッチ(ブリュワーズ)
4位 ムーキー・ベッツ(ドジャース)
5位 フアン・ソト(ナショナルズ)
6位 コディ・ベリンジャー(ドジャース)
7位 ゲリット・コール(ヤンキース)
8位 アレックス・ブレグマン(アストロズ)
9位 フランシスコ・リンドーア(インディアンス)
10位 ピート・アロンゾ(メッツ)
11位 アンソニー・レンドン(エンゼルス)
12位 マット・チャップマン(アスレチックス)
13位 ジョシュ・ドナルドソン(ツインズ)
14位 アーロン・ジャッジ(ヤンキース)
15位 ブライス・ハーパー(フィリーズ)
16位 ラファエル・デバース(レッドソックス)
17位 フェルナンド・タティスJr.(パドレス)
18位 ヨアン・モンカダ(ホワイトソックス)
19位 大谷翔平(エンゼルス)
20位 ケテル・マーテイ(ダイヤモンドバックス)

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