北大路欣也にとっての永遠のヒーロー!大人気時代劇シリーズ最新作「三屋清左衛門残日録 新たなしあわせがテレビ初放送

老境の人間模様を温かな視点で描く、藤沢周平原作の傑作連作長篇「三屋清左衛門残日録」が帰ってくる! 時代劇専門チャンネルで3月14日(午後7:00)に放送を迎える、シリーズ第4作となる「三屋清左衛門残日録 新たなしあわせ」は、北大路欣也演じる清左衛門とその息子、娘とのエピソードを中心に、「家族」をテーマとして描く新たな物語。待望の最新作の放送を前に、北大路欣也が作品への思いを語った。

「今作は盛りだくさんな内容で驚きもありましたが、それは第1作、第2作、第3作の物語があったからこそ。これまでの積み重ねがこの第4作につながっていることをあらためて実感しました。清左衛門と共に経験を積んだことで、撮影所の空気に触れ衣装を身にまとうだけで、自然と役に入り込めるのです。そんなところも、清左衛門を演じるうえでの奥深さでありキャラクターが持つ魅力なのだと思います」

「1956年、映画『父子鷹』でデビューしてから60余年、今では僕ももう後期高齢者ですが(笑)、清左衛門のように素晴らしい隠居の世界が果たして自分の中で作れるのかと考えるんです。もちろん、自分一人では難しい。“隠居”という言葉は清左衛門が言うと光り輝いて感じられる。慎ましさや清楚さを持ちながら、明るく幸せに今を生きている。世の中の人々が理想とする隠居生活ではないでしょうか」

「清左衛門役も第4作ですから、すっかり慣れたのではと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、清左衛門は理想像であり、変わらない存在。僕が成長しない限りは前に進めない。1作目で教わったこと、2作目で出会ったこと、3作目でまた感じたこと…それらを含めて4作目に臨んで、ともに成長させてもらっています。僕だけではなく、スタッフの方々も同じです。周囲に支えられ、僕は座るだけで清左衛門になれる。そんな積み重ねが今回の4作目につながっているのだと思います」

「時代劇と言うと、高齢者のためのものと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、老若男女を問わず豊かに生きる知恵のようなものが詰まっています。清左衛門のように今を一生懸命生きることが何より大切です。20代を怠けると30代はうまくいかない。今日を精いっぱい過ごすことが明日につながる。みんな努力しながら過ごしていて、その繰り返しが老いの豊かさにつながるのではないでしょうか。高齢化社会は日本のみならず世界的にも喫緊の課題ですから、ぜひ、多くの方に見ていただきたいですね」

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