IIJの「SoftSIM」、ビーサイズの子ども用AIみまもりロボットに導入

株式会社インターネットイニシアティブ(以下、IIJ)は、フルMVNOサービスで「SoftSIM」を提供している。SoftSIMは、通信モジュールの特定領域に通信サービスの利用に必要な電話番号や契約内容などの加入者情報である通信用プロファイルを書き込むことで物理的なSIMと同じようにモバイルネットワークへの接続を可能とするものだ。今回、このSoftSIMが、本日発売開始したビーサイズ株式会社の子ども用AIみまもりロボット「GPS BoT」に採用された。GPS BoTは、GPS対応の携帯電話回線に自動接続する通信機能をもった約5センチ四方の小型デバイスで、ビーサイズではGPS BoTを活用した子どもの位置情報を把握できる見守りサービスを提供している。GPS BoTを子どものランドセルに入れておくと、親はそこから発信される位置情報をスマートフォンの専用アプリを使って確認し、子どもの居場所や行動履歴を把握することができる。また、日常の行動をAIが自動学習することで、普段の行動範囲を離れた場合に、スマートフォンに通知する機能を有している。ビーサイズでは、商品ラインアップの改良を進めており、新たにセルラー版LPWAであるCat.M1回線に対応した製品を開発するにあたり、デバイスの小型化とバッテリーをより長持ちさせる省エネ設計を目指し、通信機能部分にIIJのSoftSIMを内蔵したQuectel Wireless SolutionsのCat.M1対応通信モジュールを採用した。物理的なSIMを利用しないSoftSIMの活用で、デバイス内部にスペースが生まれてバッテリーの大容量化が実現でき、あわせてデバイスの小型化を可能にした。これによりバッテリーの持ち時間が従来の約1週間から最長約1ヵ月と向上した。さらに、IIJの回線管理システムと連携させることで、エンドユーザの顧客がGPS BoTを利用開始するタイミングで回線を開通することができ、在庫期間の回線コストを抑制することができる。

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